2016年11月17日

「FLESH&BLOOD(21)」

ドラマCD「FLESH&BLOOD(21)」

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原作
 キャラ文庫「FLESH&BLOOD(21)」
 原作:松岡なつき
 イラスト:彩


CAST
 海斗:福山 潤
 ジェフリー:諏訪部順一
 ナイジェル:小西克幸
 ビセンテ:大川 透
 アロンソ:遊佐浩二
 レオ:宮田幸季
 ラウル:近藤 隆 他


あらすじ
1588年7月29日、リザード岬視認──。敵地を目前に、作戦会議に集うビセンテとスペイン将校達。そこでプリマス侵攻を進言するアロンソは、開戦を回避したいシドーニア公と激しく対立!! 策を弄し、計画を承認させてしまう!! 一方、明日の出撃を控え、不安とともにジェフリーへの想いを募らせる海斗。「もう二度と後悔したくない」ある決意を秘めた海斗の、長い夜が更けていく──。


2016年11月18日(金)発売のドラマCD、「FLESH&BLOOD(21)」のアフレコレポートこぼれ話です。
メインキャストの皆さまの、ディープなお話をお楽しみください♪

 海斗役:福山 潤さん
 ジェフリー役:諏訪部順一さん

 ナイジェル役:小西克幸さん

 ビセンテ役:大川 透さん
 アロンソ役:遊佐浩二さん
 レオ役:宮田幸季さん

 ラウル役:近藤 隆さん(以下、敬称略)



【福山さん&諏訪部さん編】

――――諏訪部さんが、収録前にジェフリーの体調を確認する必要がないのは久しぶりですね。
諏訪部: そうですね。いろいろな意味で復活しましたので(笑)。ふたたび、いろいろな意味で頑張っていただけると幸いです。

――――こんなにたくさん「好き」ってお互いに言い合うシーンは、フレブラでは本当に貴重でした。
諏訪部: そうそうないですね。
福山: 僕に至っては、女性とのLOVEい作品もあまりないので、こんなに相手に面と向かって「好きだ」と言うのはこの作品くらいですよ。
諏訪部: 自分も、言われることはまずないかも。

――――ゲームではたくさんそういう台詞を言う機会が?
諏訪部: ゲームやシチュエーションCDでは言うこと多いですね(笑)。でもアニメではまず無い気が。
福山: 掛け合いするという意味では少ないですね。最近の男性キャラは戦わないしLOVEらないし、20年前なら当たり前に描かれていたものが最近少なくなっているので、フレブラみたいに男らしい戦もあり、権謀策謀飛び交う舌戦も繰り広げられて、LOVEもあるというコンテンツは、すごく楽しくてありがたいです。
諏訪部: 会話劇の色合いも強い作品なので、非常に演じ甲斐があって毎回とても楽しいです。
福山: 長く関わって、収録に対する気持ちにも変化があるのも面白いです。最初は大変だとか上手く演りたいとか、すごい役者さんたちばかりで勉強になるなとか思っていたんです。しばらくすると作品への思い入れが出てきて、最近は舌戦繰り広げられるこういう作品が面白くて仕方がなくて。台詞量が多いのは正直大変ではあるんですけど、それも今は「バッチ来い!」みたいな感じになってきてますね。

――――船上で仲間を鼓舞する台詞は聴いていてワクワクしますが、やはり演っていても楽しいものですか?
諏訪部: ああいう男前なシーンは、やっぱり演っていてとても気分がいいですね。野郎どもとのコール&レスポンスは快感です。
福山: 演説は聴いていても演っていても楽しいですよね。海斗としても鳥肌立つ瞬間でした。今までず〜っとお互いのどちらかが弱っていたり、離れ離れになって会えなくなっていたりというのがあって、ようやくグローリア号の全てが揃ったところでもあったので。それに、海戦……グローリア号で戦ったのは、4〜5年前?
諏訪部: もっと前かも?
福山: ですよね。みんなで戦っていたとき、すごく高揚感があったんですけど、それを再び演れるんだというワクワクもありまして、ジェフリーの台詞を聴いてゾワゾワっときました。
諏訪部: あのスペクタクルがふたたび始まるかと思うと、ワクワクしますね。
福山: ラウルの野郎を惨めにぶちのめしたいです!(笑)。

――――イングランド側もスペイン側も、ラウルに関してはみんな同じこと思っていそうです。
福山: もうアイツに「華々しい負け」なんて期待しないです。ヤツが敷いた権謀策謀全てを無に帰すような展開で……。
諏訪部: とにかく勝ちたいです!(笑)。

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【小西克幸さん編】

――――グローリア号もジェフリーが復活して準備万端となりました。
小西: ジェフリーの声、しっかりしてましたね。元通りになって良かった。前回は戻ってきたばかりで、ベッドから上半身だけ起こして「大丈夫だ、俺は」と頑張って言ってるようなイメージだったんですけど、今回は「ちゃんと立ってる」って。演説もしてましたしね。海賊ものってああいうシーンがテンション上がっていいですよね。「船長が帰ってきた!」って感じがしました。

――――ナイジェルは相手によってとる態度や話し方がハッキリ分かれてますよね。
小西: 分かり易いですね。外の人には貴族様?って思うくらい丁寧だったりして。ちゃんとした大人ですね。演じていて面白いところです。

――――だからこそ、ジェフリーに文句言っているナイジェルの姿は、ようやくホッとしたんだなと微笑ましく感じました。
小西: でも、めっちゃ怒ってたんです。心配したんだと言っているうちに、終わったことなんですけど段々腹が立ってくるんですよ。あれこれ言うけど、「ダメよ、もうやっちゃ」「うん」って言われて、そこで終わり(笑)。お互いのことを良く知っているからできる会話ですよね。

――――ナイジェルが3人の関係を整理して前に進めるとおっしゃってましたが、「振り向いてくれなくても不平は口にしない」とも言っているので、多少のしこりが残っていそうですけど。
小西: わだかまりはあると思いますよ。それもあって当たり前というところじゃないですかね。その気持ちを消すのは無理だと思います。本当に気持ちを消そうと思ったら、二人から距離をとって船を下りると思います。それよりも二人を守って、力を貸すことが今は一番の優先事項なのかなと。だから全部落ち着いたら自分の船をもってどこかに行っちゃいそうな気もしないでもないです。わからないですけど。

――――今回は、ずっと一緒にいたキットが別行動になりました。すっかり定番になりつつあった二人の掛け合いがなかったですね。
小西: あれだけ一緒にいたので、話す機会がないと「キットはどうしてるのかな」ってなりますね。作品に出てこないところでは、二人の関係性は続いてて、掛け合いもしていて、「お前、これやっておけ」と命令をしたら軽口で返されて、「下っ端のくせになんて口の利き方だ」みたいなやりとりがあるのは想像できるんです。でも演じるシーンの中にそういう会話がないから「どうしてんだろう」ってお父さんみたいな気持ちになります(笑)。船に乗ってくるってことは、自分の家に来るようなものですからね。

――――お芝居する側としては寂しいのでは?
小西: ちょっと寂しいです。ほぼ1巻分、二人で話していたときもあったじゃないですか。ずっと二人旅で、三木(眞一郎)さんと「スケジュール合わせて一緒にやりましょうね」って言っていたのがなくなっちゃって。

――――キットもですが、航海準備中は仲間達ともたくさん会話しているはずですね。
小西: 前に、名前のある乗組員が全員登場して、船上で普段こんなことしてるんだよ、という内容のドラマCDを収録したじゃないですか。あれがあったことで、船の中の関係性とかイメージの仕方が変わったんです。それまでは「仲間」という一括りのザックリした関係だったのが、それぞれのキャラの人間性が見えてきて、個々の関係に変わったので。また彼らとの掛け合いもできたら嬉しいですね。

――――確かルーファスとダンスとかしてましたよね。ルーファスを持ち上げたりとか。
小西: ありましたね、あの声で「あぁ〜」って言われました(笑)。あれも楽しかったです。

――――今後の展開への期待などありますか?
小西: 基本的なことなんですけど、彼らにとって何が幸せなのかわからないんですよ。ジェフリーと離れても海斗が自分のいた世界に戻って元の生活を取り戻して生きていけることが幸せなのか、それとも自分の生きていた時代じゃないけど好きな人と一緒に生きていけるのが幸せなのか、はたまたジェフリーと海斗が一緒に海斗の世界に行くのが幸せなのか。

――――いっそ3人で現代に来ますか?
小西: ナイジェルは行ったら大変なことになると思うので。また二人を追いかけていかなきゃいけないし。

――――二人がいない世界は耐えられないのでは。
小西: でも二人がいつ帰ってきてもいいように、グローリア号を守ってるとは思いますよ。その場所を守り続けて生きていくんじゃないかと思います。

――――どこにいてもナイジェルは二人のために動いているということですね。
小西: だから個人的に、今後の展開とラストはすごく気になりますね。

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【大川さん&遊佐さん&宮田さん編】

――――本日の収録はいかがでしたか?
大川: おじさんばかりのスタジオで暑苦しかったです(笑)。
遊佐: おじさんたちで込み入った話をしてました。アロンソとしてはたくさん喋りましたので、頑張った気がします。
大川: 実際に頑張ってたよ。すごい勢いでたくさん喋ってた。
遊佐: あと貴族たちがたくさん出てくると、本当に言いづらい。
大川: 名前ね〜。
遊佐: 今回は新しく「ボバディーリャ」が登場して。「ジェフリー・ロックフォード」なんて流れがいいし、単語二つでしょ。
宮田: そうですね。
大川: イングランドはいいよね。
遊佐: こっちは「フランシスコ・デ・ボバディーリャ」とか。
大川: なんでみんな間に「デ」が入るんだろう。
遊佐: 「ミゲル・デ・オケンド」とか。
宮田: レオなんて可愛いもんですね。二文字です。
遊佐: レオは良いヤツ!
宮田: (爆笑)
大川: 「リャ」って嫌だね。
遊佐: 嫌ですね。あと「ベルテンドーナ殿」が嫌です。
宮田: あ〜、「殿」が〜。
遊佐: 「殿」がつくからいけないんです。もう無礼講にして、呼び捨てにさせてくれれば、まだ……。
大川: いっそ「ベルちゃんさぁ、それダメなんじゃないの?」って(笑)。
遊佐: (田中)秀幸さんが重々しい感じなのに、「シドニーってさぁ……」とか(笑)。
大川: 「そんなイギリス風に呼ばないでくれる?」って喧嘩になったりして。
宮田: (笑)。
遊佐: とりあえず、渋々ですが侵攻作戦にOKしてくれて良かったです。意外と根回しが上手くいってたのかな。
大川: 素晴らしい。ビセンテが「さすがアロンソ」と感心してたもんね。
遊佐: 和平派と好戦派に分かれましたけど、スタジオも好戦派のキャストは「好戦派だな」っていう体格をしていて。
宮田: (笑)。
大川: 和平派は普段から優しげな人たちで。
遊佐: シュッとした感じでしたね。こっち側はゴツゴツした方が多かった印象でした。
大川: 海賊みたいな人もいましたし。
遊佐: ドラマCDでどこまで伝わるかわかりませんが(笑)。
大川: そんな感じでした。

――――態度を軟化させるタイミングもビセンテとレオは一緒で、さすが息の合った主従という感じでしたね。
宮田: はい。襟巻きを徹夜して作ったんです。(ドヤ)
遊佐: 徹夜ではない。
大川: 徹夜とは言ってない。
宮田: 「端をかがってみただけです」の後ろに「(徹夜で)」が入るんですよ(笑)。でも、布選びはレオのセンスがむちゃくちゃ悪くて、「え、この襟巻き?」っていう。
大川: レオなりにきっと選んだんだよ。

――――レオの服のセンスは良さそうですけど?
遊佐: どうかな〜。
宮田: むしろアロンソのセンスが悪いかもしれないですね。
大川: (爆笑)アロンソはいいだろう!
遊佐: 貴族ですよ。英雄ですよ。
宮田: でもほら、貴族って意外にセンス悪かったりするじゃないですか。
大川: いや、ビセンテよりはずっとセンスいいでしょ。ビセンテは朴念仁だからね。

――――そのぶん、レオが服のセンスも磨いてるのかなと。
大川: そっか。逆にね。
宮田: じゃ、センスが良いことにしておきましょう!

――――アロンソに似合う素敵な襟巻きを送ったということで。
宮田: そうですね!
遊佐: 経済的に安めの生地になっちゃうけど(笑)
宮田: ちょっとゴワゴワする感じの布で。
大川: うちはそんなに経済状態良くないから(笑)

――――さて。一方のイングランドですが。ジェフリーが公私ともに準備を整えまして。
大川: 仕上がりましたね、ほんとに。
遊佐: コーヒーも飲めないようなお子ちゃまには負ける気しないよね。
大川: 本当だよね。
遊佐: ハチミツ入れるんですってよ、僕らはブラックですよ。個人的な話ですけど(笑)。
宮田: (笑)。
大川: あいつら紅茶しか飲めないんだ。
遊佐: そんな中、レオが……。もうこれでお別れなんて。
宮田: えぇ!?

――――そんなフラグ立ってました?
遊佐: これでレオが……。
大川: アロンソはフラグ立ちまくってるけど。
宮田: そうですよ!
遊佐: どうやらまだ刺客がいるらしいんですよ、あのクソ野郎のせいで。

――――アロンソを見送ったあと、ビセンテとレオの会話の中に、海斗の名前もでてきました。ちょっとレオの怒りもおさまったのかなと。
大川: そんな感じありましたね。
宮田: ありましたけど……最後のビセンテのモノローグで「私も会いたい」って……。
大川: レオには聴こえてないんだから(笑)。
宮田: レオに聴こえてないと思ってるんでしょうけど、伝わってますね、たぶんちょっと漏れてます。
大川: 漏れてないよ。
宮田: 漏れてます、きっと。
遊佐: でも、話題を出したのはレオだからね。
宮田: そうなんです。仲良かったですから。
大川: ビセンテは忘れてたよ(笑)。
遊佐: 余計なことを(笑)。
宮田: レオは、裁縫はできるし、船酔いにも強いし、酒も強いし、良い子ですよ、なのに! 「私も会いたいよ、海斗」って! 「はぁ?」っていう(笑)。そこがちょっと上手くいかないとこですよね。

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【近藤さん編】

――――ラウルにとってのアスコリはヤンとは違う新たな旅の相棒になるんでしょうか。むしろ、思い通りに動かせるカモですか?
近藤: ラウルにとっては、手のひらの上で上手く転がしやすいタイプの人間で、そこはパルマ公よりも容易いでしょうし、なので、一番チョロイ相手ですね。

――――ただ、そんなアスコリの運命に自分の命を預けるわけですよね。
近藤: そうですね。でもラウルくらいになると、自分の命を「預けさせてやってる」けど、実権は自分で握れると思うので、アスコリは悪いやつの企みに転がされてしまえばいいんじゃないかと(笑)。

――――戦闘準備が整って鬨の声を上げるジェフリーたち、プリマス侵攻のために熱弁を振るうアロンソ、と両軍テンション高くなってますが、今回もラウルのシーンだけマイペースに戦い直前という雰囲気もなく……。
近藤: (ラウルの声で)「戦争は起こさせない、大事なのは密輸ルートの確保です」って非常に素晴らしい、和平派そのものの動きですね。和平って良い言葉だなと思います(笑)。戦いに行く前に小さい火種を起こせば戦の火も消えるだろうって、すごいこと考えるなと。

――――将棋でいうところの、何手も先を読んで動ける人かなと。
近藤: パッと流れを把握できる人ですし、あとは海斗の予言もいくつか知っていますから、そこも踏まえた上で流れを読めるので……と話していると、早く海斗を手に入れたいですね。海斗がいれば悪事どころか覇権とれますから。彼自身、スペインに身を置いてはいますが、スペインの王国気質が好きじゃないんでしょうね。小馬鹿にしてますよね。だったら目的を達成するため、私腹を肥やすためには他所様と手を組んだ方がトクっていうところに行き着いて、そして実際にやってしまうところが彼のスゴイところです。

――――実行力ありますね〜。
近藤: ありますね、おかしいな。コイツ僧侶だったはずですよね。毎回思いますが、生臭すぎます(笑)。ですが、彼なりに必死で生きてるんですよ。

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――――ありがとうございました。



上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポート詳細は、11/22(火)発売の「小説Chara VOL.35」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 21:49| アフレコレポート