2014年04月18日

「FLESH&BLOOD(18)」

ドラマCD「FLESH&BLOOD(18)」

F&B18.jpg

原作
 キャラ文庫「FLESH&BLOOD(18)」
 原作:松岡なつき
 イラスト:彩


CAST
 海斗:福山 潤
 ジェフリー:諏訪部順一
 ナイジェル:小西克幸
 キット:三木眞一郎
 ラウル:近藤 隆
 ヤン:三宅健太 他


あらすじ
ウォルシンガムの息子トマスの死──その訃報に、ジェフリーの審問会は一時休廷。ロバートの進言で、ナイジェルは身の回りの世話係を許される。陰惨な牢に満身創痍で横たわり、気丈に軽口を叩く親友の姿に、ナイジェルは溢れる涙を押し隠す。必ず容疑を晴らして生還させてやる!! 船長不在の今、命を賭してくれたキットと仲間は俺が守らねば──覚悟を決めた航海長の、巣立ちの時が訪れる!!


2014年4月23日(水)発売のドラマCD、「FLESH&BLOOD(18)」のアフレコレポートこぼれ話です。
メインキャストの皆さまの、ディープなお話をお楽しみください♪

 海斗役:福山 潤さん

 ジェフリー役:諏訪部順一さん

 ナイジェル役:小西克幸さん
 キット役:三木眞一郎さん

 ラウル役:近藤 隆さん
 ヤン役:三宅健太さん(以下、敬称略)

【福山さん編】

――――無事に16世紀に戻ってきましたね!……と、今回はそこしかないわけですが(笑)。
福山:どういう形で16世紀のみんなのところに戻るんだろうというのはあったんです。リリーが迎えに来てくれることは考え得るパターンだったんですが、JPとのやりとりを考えると、ナイジェルが出迎えるのは必然だったのかな。JPとのつながりもちゃんと残ってるんだなぁと思いました。ただ、JPのことをナイジェルに伝えるのは、今のタイミングもアリとは思いつつ、まずはジェフリーを救出して、落ち着いてからの方が良いような気がするんです。実際はどういう展開になってるのか、台本を手にするまでは敢えて知りたくないのでわかりませんが、ナイジェルの出自の真相はみんなで分かち合った方がいいと、僕は思っています。ま、全てはジェフリーが生きていたらの話ですね(笑)。獄中で病気にならないよう、『JINー仁-』の展開を参考にするなら、海斗がペニシリンを持ってきていて、拷問の傷で破傷風を起こしていても治せるようにしておかなくては(笑)。
――――ジェフリー救出に対し、ナイジェルたちは万策尽きたようですが?
福山:細かい状況はわからなくても、監獄でジェフリーが死んだことはわかっているので、現代で和哉に閉じこめられている間に、ジェフリーを助けるためのどんな知識を、あるいはどんな方策を考えてきたのか。何らかの可能性を見出してきているかどうかにかかっているのかなと思います。あとは、ちゃんと現代から拳銃を持ってきてるかどうか(笑)。 拳銃(チャカ)と50発くらいの銃弾があれば、どうにかなると思うんですけど。
――――ここで第6期は終わってしまうので、実際どうなるかは次のシーズンに持ち越しになります。
福山:そっか! いろいろ想像してみましたが、また今回も気になるところで終わるんですね。もう1巻あると思っていました。今まで海斗が弱っていたのに代わって、第6期はジェフリーが弱っているシーズンだったわけですか。今期は和哉の問題を、和哉が病んでいく様を丁寧に描いていただき、そんな和哉を振り切るプロセスもありました。18巻にはジェフリーとナイジェルの話もあったりします。今後、ラストで見せた海斗の強さがどういう方向に進んでいくのかなという楽しみもあるんですけど、個人的に、今は何よりラウルの動向が気になっています。

――――(本誌掲載コメントより)今後の展開にウィルが出てくると思ったのはどうしてですか?
福山:単純に、あのままいなくなるはずはないというのが一つと、ウォルシンガムに対してキットの脅迫も使えなくなってしまったので、第三者的立ち位置にいて、ロンドンの中でも、スペインに対しても影響力のある人物というとウィルになるからです。それに、日本人にとても馴染みのある人物を登場させておいて、あのまま出さなかったらもったいないですしね。実際の物語がどうなってるかは全くわかってないんですけど、そうなのかなと。いろんなオリジナル作品にも出演させていただいてますが、先がわからないまま「どうなっていくのかな」と考えるのが好きなんです。伏線も含めて、これはこうじゃないかなとか考えますね。
――――だとすると、今回、主役でありながら登場シーンが少ないことは、17巻を終えた段階で想像済みだったんですか。
福山:思ってました。ただ、2枚組だと思っていたので、1枚目はほぼ喋ってないだろうと。前回、現代編をとても丁寧に描いていたので、その分、海斗が戻るまでのイングランド側の状況が抜けていて、そこを埋めなきゃいけないだろうな、ということはわかっていたので。
――――この作品で、福山さんの収録時間がこんなに短いというのは最初で最後かもしれませんね。
福山:このシリーズは出演者が先輩ばかりなので、出番が終わってもスタジオに残って聴いているのが楽しいんですが、今回のキットの一人旅の部分とか聴けなくて残念です。


【諏訪部さん編】

――――皆さんにお話を伺っていると、この状況下でも意外と「ジェフリーはどうにかなるんじゃない? むしろキットが気になる」という声が多かったのですが……。
諏訪部:なるほど。確かに、立ち位置的にもキットはかなり危険な感じ……死亡フラグが立ってしまっている感じかもしれません(笑)。ただ、いろいろ考えると、後世に名を残していないジェフリーの方が、やはり恐ろしい結末が待っていそうな気がするんですよね。
――――先の展開や他国の状況は、知らないほうがいいとおっしゃっていた記憶があるのですが、この18巻でのラウルたちの動向は読まれていますか?
諏訪部:この作品に関しては、原作を敢えて読まないようにしているので、(他国の展開は)見ないようにしたほうがいいかなと思いつつ、頂いた台本はやはり読んでしまいますので(笑)。とはいえ、ジェフリーが登場するシーン以外はなるべく読み込まないようにしています。まぁとにかく、邪魔はしないでもらいたいですね。今、ホントこっち側は大変なので。余計なことはせず、おとなしくしていて欲しいです(笑)。
――――そもそも、ジェフリーが投獄されたのも、ラウルがウォルシンガムに流した偽情報がきっかけでした。
諏訪部:そうなんですよね。しかし、長いこと拷問を受け続けていたせいで、なんで拷問を受けることになったのかを忘れつつあって(笑)。ラウルより、ウォルシンガムの方がムカつき度は上ですね。今回、ウォルシンガムを100%やり込められなかったのが本当に残念です。
――――ジェフリーに希望の光が見えてこないまま、残念ながら第6期は終了です。今後どうなるかは第7期が動き出すのを待っていてください。
諏訪部:近いうちに7期がスタートすることを心から祈っておりますし、そろそろ発売した分をまとめてBOXで発売してもいいんじゃないでしょうか? ここまで1枚ずつ買ってくださっている皆様には本当に申し訳ないのですが、ぜひ一人でも多くの方に聴いていただきたいので、廉価版BOXの発売をご検討願えないでしょうか? そういう、良きタイミングがあるといいですね。「シリーズ長すぎて今さら…」と本作に御乗船いただけていない方にも向け。作品ファンが増えればさらなる展開も! ぜひ御検討いただければと思います。


【小西さん&三木さん編】

――――(「原作のおかげ」と語る雑誌掲載コメントより)キットの一人語りのシーンでは、セリフの言い回しだけでなく息づかいなどで、聴いている私たちにも「今、お酒をつぎ足したな」とか、何をしているかが伝わって感動しました。
三木:そう言っていただけると、ありがたいですね。
――――皆さんが台本から感じたものを声で立体化してくださっている、声優の皆さんの力も大きいと思います。
小西:ちゃんと立体化できてればいいんですけど。台本はもちろんですが、SEと曲にも助けられてると思います。本当に素晴らしい台本なので、原作を読んだことがない方には、原作を読んでもらいたいですね。
三木:船に乗っているような感覚で読めると思うんですよね。ゆったり流れる川を進んだり、激流を下ることになったり、目に入る季節も春から夏、夏から秋へと変化していく、そんな時間の流れを、どのキャラに感情移入しても違和感なく楽しめると思います。そして時折、キットとナイジェルのようなキャラとすれ違ったり……そういうのが素晴らしいなと思います。
小西:今回の三木さんのシーンも、原作ではもっと長かったですからね。
三木:残念でしたね。
小西:もっとやりたかったですか?
三木:うん。
小西:じゃあ特典として、キットの語りだけでCD作っちゃえばいいじゃないですか。朗読CDも出てることですし。
三木:いや、飽きるって(笑)。

――――今回のナイジェルは、物語を動かす主人公と言ってもいいのではないでしょうか。
小西:気がついたら誰も動けなくなってしまって、ナイジェルが動くしかなかっただけなんです(笑)。
三木:「やべぇ、うちの高校、もう控えのピッチャーいねぇ」みたいな。
小西:「お前やれよ」「わかったわかった、俺、ポジションはセンターだけどいくわ」
三木:「肩はいいしな」
小西三木:(爆笑)
――――お二人が主人公とも言えますが、その中でも、キットがナイジェルに本音を言うのは珍しいですよね。殴りあうというのも予想外でした。あの迫力あるシーンは、きっとお二人も楽しんでくださったと思うのですが。
小西:僕は三木さんとの掛け合いが好きなので、すごく楽しかったです。
三木:僕も同じです。小西君は相手のセリフをちゃんと聞いてくれるし、上手くなったな〜と思ってました。
小西:やめてくださいよ(笑)。これは遠回しに「他の人のセリフを聞け」と言っているんですよ(笑)。
三木:打ち合わせをしたわけじゃないから、全く同じ絵柄は不可能だけど、同じような空間を描けているから成立するんじゃないかな、という気がしますね。
――――今までお仕事で積み重ねてきた、お二人の信頼があればこそ、同じ空間をより描きやすいのでしょうか。
小西:三木さんが裸でぶつかってきてくださるので、僕はそれに乗っかるだけというね。非常にありがたいです。
三木:「裸でぶつかってきた奴に乗っかる」ってとこだけ取り上げると、とてもBL臭がするっていう(笑)。
小西:見出しになっちゃう!(笑)……ともかく、先輩と今回のような掛け合いができるのはありがたいです。
三木:ぶっちゃけると、ちゃんとした商品としての掛け合いを成立させることは誰とでもできるけど、同じにはならないよね。
小西:そうですね。
――――やっぱりナイジェルとキットがお二人だったからこその相乗効果があるんですね!
小西:そうなってるといいですね。僕が足を引っ張っていなければ、より良くなってるんじゃないでしょうか。僕は上手くキャッチできてるかわからないんですけど、三木さんからすごいボールがきて、投げ返したボールはもしかしたら暴投かもしれないけど、上手く受け止めていただいて、という感覚が楽しいですね。
三木:たとえとして間違ってるかもしれないけれど、勝つために投げるのではなく、投げ合いを続ける上で、相手を信用して「ここまでなら大丈夫だろう」というギリギリのラインの球を狙うこともあると思うんです。単なる練習でも、勝ち負けが目的の試合でもない、エキシビジョンマッチみたいなものですね。もしギリギリいけると思ったのに返せなかったら、どちらかではなく、お互いがダメなんです。そんなギリギリのところで投げ合いが成立している状況がいいんじゃないですかね。

――――さて、今後の展開ですが、キットは水夫になるとを決心したので、キャプテンと見習い水夫という、お二人とは間逆の立場になりますが。
小西:船に乗っても二人の関係性は変わらない感じがします。ま、僕に怒られたりはするんでしょうけど。新たな気持ちでよろしくお願いします。
三木:キットはどんな状況でも楽しめちゃうと思うので……。
――――水夫の規律に縛られて生活することは、キットにとってかなりツラいんじゃないかと想像したんですが。
三木:でも、考えることや想像することは自由だし、全く自由がないわけじゃないから。モラルからはみ出せば犯罪になっちゃうけど、彼ならモラルの中で楽しめると思うんですよね。


【近藤さん&三宅さん編】

――――この18巻で今期も終了です。お疲れさまでした!
三宅:18巻ですか。長くなりましたね〜。
近藤:また好き放題やらせていただきました! 皆さんには申し訳なく思っているんですけど(笑)、悪役は楽しいです。
三宅:今回も、ラウルに翻弄されております。実は不思議なくらい二人の気が合ってるんですよね。
――――お二人の息が合ったお芝居のおかげもあって、確かにラウルとヤンの息もピッタリ合っているように感じてしまいます……。
近藤:そうなんです。アノ場面とかも、ものすごく絶妙な間合いで出来上がっています(笑)。
三宅:結局、仲良くなってる、という表現が正しいかは微妙ですが、「てめぇ、またコノヤロー」「苦しめばいいさ」とか言いながらも、お互いの心の中の一部をポロポロッと話しちゃうところがあって。そういうのが見え隠れして、すごく不思議な関係だなって思います。「ラウルの間逆に考えていく」というヤンの決意も結局は……。
近藤:ヤンの思考の軸がラウルになってますよね。ラウルは積極的にヤンに憎ませるよう仕向けていますから。
――――ちなみに、そんなラウルのおかげで、このドラマCDがBLらしさを保てている部分もあります。
近藤三宅(爆笑)
近藤:確かに今はここだけですね。
三宅:エロ担当ですからね。
近藤:何と言いますか、人間の「欲」担当です。
三宅:人間の「業」でもありますね。
近藤:人間の「欲」と「業」担当のラウルです。
三宅:(笑)。
近藤:今、一緒に担当してますよ。
三宅:そうですね。

――――現代組、イングランド組、スペイン組、そしてネーデルラント組と分かれて展開していった第6期ですが、他のグループの動きは台本で追っていらっしゃいますか?
近藤:物語の流れ方が変わってましたよね。前に皆さんとご一緒したときは、海斗くんが軸で動いていたんですけど、今回はナイジェルとキットを中心に動いていたので。
三宅:我々の関係性がグチャっとしてる部分(笑)があるからか、他の組には爽快感を感じるんですよ。
近藤:皆さんの冒険活劇に対して、僕らはマキャベリズム的な物語なので。
三宅:全く別の作品に出ているような路線を突き進んでいます。
――――いずれは爽快感タップリの冒険活劇の中に、マキャベリズムが交差してくるわけですね。
近藤:だいぶ離れてしまいましたから、どうなるんでしょうね。物理的な距離の面でも離れてますから。
三宅:もはや別作品のコラボと言ったほうが近いくらいですよ(笑)。
――――交差するのは、今回ヤンを翻弄することになった謀略が動き出すタイミングでしょうか……。
三宅:本当にひどいことさせるよね〜。
近藤:楽しいね〜。
三宅:ひどいよね〜。
――――自らはほとんど動かないですね。
近藤:動かずに動かしてるんです。
三宅:ヤンは一番守りたいものがあるのに……。
近藤:こっちが守りたいのはヤンの憎悪だから。
三宅:そのために、一番やりたくないことをやれって言うんだから、悪魔だ! 今回の命令に対して、今後、ヤンはどんな判断を下していくのか、続きが気になります。
近藤:早く他の組にもちょっかいを出したい! 僕がいないところでも、スペイン組の皆さんには散々言われてたようで……(笑)。別の現場でこの作品の話になって、遊佐(浩二)さんと大川(透)さんがニコニコしながら「(ラウルの)悪口言ってきた」って報告してくださるんです。面と向かって言わないでほしいですよ(笑)。

――――ネーデルラント組のスタジオの雰囲気は少人数の決まったメンバーだったので、彼らのドロドロした腹の探り合いとは真逆の、穏やかで和気藹々とした印象がありました。それがなくなるのも寂しいです。
三宅:その一端はパルマ公役の福田(信昭)さんの明るいお人柄のおかげです。役の上ではラウルへの嫌悪感を向き出しにしていますけど……。
――――大先輩なのに、ムードメーカーになって周りを笑わせてくださっていて。
近藤:確かに、人数も少なくて、こじんまりとしたチームが出来上がってましたね。
三宅:他のチームと合流したら緊張しちゃうかもしれない。
近藤:スペイン組と合流するスタジオの中は怖いです(笑)。何もなくてもきっとイジられます。僕は何もしてないよ、してるのはラウルなのに!
――――そういえば、近藤さんが「もう登場しないと思います」とコメントされることがなくなりましたね。
近藤:さすがにね〜(笑)。もうそれは思わないです。繰り返しますが、次の悪事を楽しみにしています。早く海斗たちとも接触したいですね。


――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポート詳細は、4/22(火)発売のChara6月号に掲載!
是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 00:00| アフレコレポート