2019年05月17日

ドラマCD「好みじゃなかと」

ドラマCD「好みじゃなかと」

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原作
 Charaコミックス「好みじゃなかと」
 原作:見多ほむろ


CAST
 木村幸典:小野友樹
 槇純一郎:浜田賢二 
 槇光二郎:古川 慎 他


あらすじ
倒れた父に代わり、九州にある実家の工場で社長代理を務めることになった幸典(ゆきのり)。右も左も分からない幸典が父に頼るよう言われたのは、工場長の槇(まき)だ。髭面で無愛想で手荒いけれど、仕事ができて面倒見もよく、社員の皆に慕われている槇。ところがある日、自分がゲイだと槇にバレてしまった!! しかも「あんた絶対、逃げつつも犯されたい口たい」と押し倒されてしまい…!?


2019年5月31日(金)発売のドラマCD「好みじゃなかと」のアフレコレポートです。
メイン3名のキャストインタビューをお楽しみください♪

木村幸典役:小野友樹さん
槇純一郎役:浜田賢二さん
槇光二郎役:古川 慎さん
(以下、敬称略)


−−2枚組のボリュームを一気に駆け抜けた収録でしたが、改めまして収録を振り返ってのご感想をお願いいたします。

小野 2枚組を一気に録るというスケジュールで大丈夫かな? と思っていたのですが、蓋を開けてみたら大事に一つ一つ収録させて頂けてよかったです。楽しいメンバーでの収録だったので、気付いてみればあっという間でした。
浜田 方言でがっつり演技する機会はなかなかないので、しっかりしたドラマでここまでたくさん方言で喋るのはハードルが高いところもありつつ、楽しいところでもありました。
古川 九州の言葉を使った作品でしたので、どことなくいつもよりリアリティを感じながら収録に参加していました。地元のみんなはこんなやりとりをしながら恋愛してるのかなぁと、ちょっと興味湧いたりもしました。九州の方言でお芝居が出来る貴重な機会を頂けて嬉しかったです。


−−−面倒見よくご飯を作ったりするタイプの槇と、引っ越したらそのまま放置の幸典、ご自身はどちらのタイプに近いでしょうか?

浜田 一度引っ越ししたら、次の引っ越しまで開けていない段ボール箱が4個くらいあったりするので、僕は幸典に近いですね。色々なことをしてくれる誰かがいる方が助かります。
古川 どちらかといえば、近いのは幸典だと思います。引っ越しても時間をかけてしか片付けないですし、基本ズボラで面倒見は良くないので(笑)。気力があれば色々できるのですが、日中にほぼ使い果たして帰宅するのでなかなか難しいですね……。
小野 後輩への面倒見などでは、気付いたことがあったら話を聞いたり相談に乗ったりする方ですが、料理では白玉くらいしか作れないです。
浜田 白玉を作るの!? むしろ!?
小野 最近、料理を覚えたいなーと思っているので、クッキングレッスンなどに通いたいとこっそり思ってます。
浜田 言っちゃったけど(笑)。


−−−ぶっきらぼうだけど優しい槇、頭が良い幸典、少し冷たいけれど周りをよく見ている光二郎、この3人の誰かの下で働くとしたら、誰の下で頑張りたいでしょうか?

小野 なんだかんだで槇です。どやされたり厳しいと思うのですが、その分成長できたり、「この時間までに終わらせたら例のヤツおごるぞ!」みたいなのが(笑)。
浜田 飴と鞭をうまく使って!
小野 そういうのがあるので、理想とまではいかないけど、最終的に振り返ってみたら楽しい上司だったな、と思える人だろうな、と。
古川 槇さんです。そういう人の下じゃないと性格的にきっと働けないと思います。
浜田 今のを聞くと、純一郎いいなと思うんだけど、僕、体育会系が得意じゃないんですよね……。ちょっと圧強い感じが。でも、純一郎みたいにちゃんとしっかり面倒を見てくれて、育成面も考えてくれる先輩がいるっていうのはすごい助かりますよね。でも下で働くとしたらあそこまで強いのはやっぱり……。そうなると光二郎かな? でも、使えないとさくっと切りそうだからそれも怖いな。みんなキャラが濃くて悩みますね。


−−−博多弁×作業着×おじさんという萌えポイントのある槇でしたが、同性異性、動物やものなど、これには敵わない! という萌えポイント、もしくはないと困ってしまうものは?

小野 最近、小型犬のヨーキーを飼い始めまして。肉球とかふさふさした毛の感じや、逆に毛がないお腹のつるつるしたところがたまらないです!
古川 異性のポニーテールには毎回心の中で平伏しています(笑)。無いと困ってしまうのは音楽ですね。毎日助けられています。
浜田 うーん。思いつかないなー。萌えはいらないのかなー。
小野 萌えなどいらぬ! しかし体育会系もいらぬ!(笑)
浜田 そっちの燃えもいらぬ!(笑)


−−−作品やキャラクターの聴きどころを交えて、メッセージをお願いいたします。

小野 幸典が色んな感情を見せてくれるキャラクターだったので、すごく楽しい時間でした。浜田さん演じる槇との掛け合いも楽しかったです。
なにより、博多弁どんな感じなんだろう? と思っていた不安感や期待感が、浜田さんの第一声で、「あー、これぞ槇!」というのを聞かせて頂けたので、作品の世界観にどんどん引き込んで頂けました。
皆さんにも同じ気持ちを味わってもらえると嬉しいです。お楽しみに!


浜田 僕が九州出身だからそう思ってしまうのかもしれないけれど、わかりやすい九州男児感が槇にはあると思いました。
恋愛に対しても、生きることに対しても情熱的なところがあって、仕事仲間などの好きな人たちに対しても、兄弟や家族に対するのと同じくらいの熱量で接しているのを伝えるのに方言が活きたかなと思います。演じる上でも、そういうのを伝えられたらいいなと考えました。
現場で、みんなの力で作品を熱と血の通ったものにしていくことがしっかりできたと思うので、それを聞いて頂けたらと思います。


古川 九州の方言を使ったドラマCDということで、原作を読んだことがない方にも楽しんでいただけるのではないかなと思います。
もちろん、原作ファンの皆様にも楽しんで聴いていただけるCDになっていると思いますので、お聴きくだされば幸いです。よろしくお願いいたします。



−−−ありがとうございました。

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5/22(水)発売の「Chara Selection7月号」には、見多ほむろ先生の「アフレコレポートまんが」も掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 20:12| アフレコレポート

2019年03月20日

「憂鬱な朝6」

ドラマCD「憂鬱な朝6」

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原作
 Charaコミックス「憂鬱な朝6」
 原作:日高ショーコ


CAST
 久世暁人:羽多野 渉
 桂木智之:平川大輔 
 前野智昭 :石崎総一郎 他


あらすじ
亡き先代の面影が残る鎌倉の地で、思い出す確執と擦れ違いの日々──暁人(あきひと)の渡英が迫る中、過去と向き合った桂木(かつらぎ)は「二年間は長すぎます」と本音を吐露してしまう。そんな真摯な桂木に、暁人は「一緒に英国へ行かないか?」と旅券を渡して…!? 久世(くぜ)家を守り、未来を繋げるために、二人が歩んだ恋の軌跡、ついに感動の最終巻!!


2019年4月10日(水)発売のドラマCD「憂鬱な朝6」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

久世暁人役:羽多野 渉さん
桂木智之役:平川大輔さん
石崎総一郎役:前野智昭さん
(以下、敬称略)

【羽多野さん&平川さん編】

−−(原作全巻を順に並べながら)取材の資料にしてください。

羽多野:原作を見ながら話していたら終わらなくなっちゃいますね〜。この、表紙が黒から白に変わっていくというのがね、平川さんに教えてもらって「ホントだ! グラデーションになってる!」って鳥肌が立ちました。
平川:1巻の表紙が真っ黒だったことがすごく印象深かったので、8巻を見たときに「真っ白だな、そういえば少し前の巻はグレーじゃなかったかな?」と改めて見ていったら、段々変化していってたんです。
羽多野:(1巻を手にして)うわ、1巻の表情、きつい!
平川:この頃は特にね〜(しみじみ)。
羽多野:(1巻をめくって)
平川:ガキッ! ガキ〜っ!(笑)
羽多野:こんなに若いんだ!
平川:でも、今度の直矢さんは、もっと小さい頃に本邸に来るんだね。

−−今までの収録では、桂木同様に迷いながらお芝居されていたとおっしゃってた平川さんですが、今回は自分の気持ちに素直だったので迷わずにいけたのでしょうか。

平川:それが、またちょっと話が違ってて。確かに気持ちには素直なんですけど、桂木って今まで自分の気持ちに素直になったことがない人だから、桂木だってそんな自分に戸惑ってるんだろうなと思って。あざとく演ろうと思えばいくらでもあざとくできるんでしょうけど、それを見せる人でもないし、平静を装ってる中にそういう感情を出していくのも、どのくらいの匙加減にすればいいのか……と考えていくと、どれが正解なのか自分の中でわからなくなるんです。一応こういう風にやりたいなという自分の中の理想は頭の中にあっても、果たしてそれを本番のマイク前で出せていたかどうか、自分の中では反省する部分もあったりするので。

−−周りの人との掛け合いの中で、当初の理想と違うお芝居になったということでしょうか?

平川:そうですね。自分が思っていたよりも随分揺れたセリフとか甘くなったセリフとかありました。掛けられる愛情が強くてホロッと寄りかかりたくなってしまって……というところもあったので。自分が思っていたものと違うものが出たところはいっぱいあったんですけど、それが正しいんだろうと思ってます。羽多野くんが暁人として僕にセリフを掛けてくれて、桂木として受けるわけですが、一通り演った後に「言われたことに対してこんなに動揺するんだ」「こんな風に戸惑ってるけど、それを見せないように行動するんだ」と改めて感じたことも結構ありました。リテイクの指示を待っている間に、「あ〜ビックリした!」って。そこは掛け合いの妙だったりするんだと思います。
羽多野:このドラマを掛け合いではなく、もし別々に収録しなきゃいけなかったらと思うとぞっとします。スケジュールの関係とか、やむにやまれぬ事情で別々に(会話を)収録しなければならないことはあるし、もちろんそれでもプロとして成立させなければいけないんですけど、このドラマに関しては、僕は平川さんと一緒じゃなかったら嫌です(笑)。そのくらい、1巻からずっと平川さんにリードしていただいてるので。
平川:いやいやいや、一つ大きく間違ってるよ。途中からは僕の方がリードしてもらってます。
羽多野:それはキャラクターが、ですよ。
平川:キャラクターのパワーバランスが変わっていくにつれて、僕が引っ張っているようにみえて依存していく部分が大きくなっていて、途中からは羽多野くんに引っ張ってもらって、乗っけてもらってっていう。だから当たり前ですけど、今回も一緒に収録できて幸せな時間でした。

−−−暁人は、桂木を幸せにしようとひたすら真っ直ぐに頑張って、今まで背伸びして無理に「子爵」らしくしていたのが、この巻では自然体だったように感じました。

羽多野:今までは桂木をどうにかするっていう目的が強すぎて、いびつなバランスになってたんですよね、急に偉そうになったり、急に駄々っ子になって泣きながら「好きになってよ」って言ったり。今回はそういうところがなく、丸みを帯びた人間になってたなと思います。心地よいバランスになったのは彼が大人になったからだと思うんですね。好きな人に対してワガママだけ、自分のしたいことだけを押し付けていた子供の頃と違って、相手の気持ちを汲んだ上で涙をグッとこらえてみたり、自分が先頭きって引っ張らなきゃいけないときは、書生たちに対しても物怖じしない口調になったり……。鎌倉での桂木との会話は、なるべく押し過ぎず引き過ぎず、彼本来の魅力が出たらいいなと思って演じました。現実のスタジオは無音なんですけど、鎌倉の環境音が聴こえてくるようなイメージで……。
平川:絶妙だったね。すごく素敵だった〜。
羽多野:ありがとうございます! 先輩にそう言ってもらえるだけで!

−−羽多野さん個人としても平川さんとはBL作品における師弟関係でしたね(笑)。

羽多野:そうです。弟子ですから!(笑)
平川:やめてくださいよ〜。全然ですよ。もう今は僕が追いかける側ですから。
羽多野:何をおっしゃいますやら! トークCDでもお話しているんですけど、久世暁人というキャラクターについては、とことん真っ直ぐ、余計なことを考えずに演じてみようと思っていたキャラクターなので、その時その時の自分にできる精一杯で演らせていただいてきたんです。もしも今、「1巻の音源がなくなってしまったので、もう一度録りなおします」って言われてもできないかもしれない。この8年ちょっとの役者としての自分の成長と暁人が辿っていった成長がシンクロしていたらいいなと思います。

−−1巻の暁人と桂木の関係性と会話を思い出すと、この6巻の二人のやりとりがホントに甘くて幸せでした。お二人は掛け合いの中で彼らの変化を感じた部分はありましたか?

平川:今まで、あまりにも張りつめていたというか、陰謀もある、思惑もある、越えなければいけない壁もある、いろんなものがあったんですが、それがクリアになった……というよりは、全部関係なくなった上での今回なので、音に乗せる強さやキツさみたいなものを意図的に外してた部分も多いです。あとはもう、そこに甘いパンチがくるので(笑)、それをバスバス受け止めて、「じゃあ」って甘く返すっていう。今まで一切出さなかった部分ですね。それは自分にとってすごく心地よかったんですけど、あまりにも幸せな甘い感じだったので、「今までの桂木じゃないじゃん! 別人じゃん!」って言われないようにしないと……と、またそこで匙加減が……(笑)。人間は普段の生活の中で、いろんな音を使って会話をしていて、ずっとワントーンで会話している人っていないと思うんですけど、それを踏まえても「お前、これもう別人だよ」って言われないギリギリのレベルでの甘さや優しさを家で探っていました。でも現場に来たら探っていたものと違うものが出てビックリする、そういうことの連続でした。個人的には「甘いところは甘くしていいんだ〜、嬉しい♪」って。

−−前野さんが取材の後に「8年間感情を出さずに演じ続けるのは大変だから、石崎で良かった」っておっしゃってて。

羽多野:(爆笑)。これね、たぶん出演者みんな思ってますよ!「桂木(を演るの)は無理だ〜」って。
平川:死ぬほどツラいですよ(笑)。
羽多野 :トークCDでも言いましたけど、平川さんは、ほっそい針の穴に糸を通すような感覚でマイク前に立っているんだろうな、というのを隣でずっと感じてました。
平川:だから、今回は割と出してますよね。逆に出すのが怖いんです。出せるのは嬉しいのに怖いっていう変な感覚です。「いいのかな? いいのかな?」って……8年って怖い! 複雑な気分で「憂鬱」(笑)。
羽多野:今回は、日高先生が完結に向かって紡いでいく物語の素晴らしさもすごく感じました。彼らの時代って、華やかな世界なんだけど、昨日まで仲良かった人が急に敵になったり、学生時代に友達だった人が大人になったら仕事のライバルになったり、結婚も恋愛じゃなく政略結婚だったり、それが当たり前の世界として描かれてますよね。そんなギザギザした関係性の中で、二人が本気で改革をしよう、自分たちで幸せの道を作ろうとして「縁(えにし)」が一つの「円」になっていくんですよ。例えば総右衛門と暁直との過去の出来事も、暁人と桂木には関係のない話だと思っていたら、中心にいる我々との縁になって丸くなっていく……それを俯瞰で見たときに、なんて美しい物語なんだろうって。だから前野くんもきっと笑顔で帰っていけたんじゃないかな。前回まではね〜、完全に萎れてたでしょ。
平川:ホントだよ、こっちはあんなにボロクソに言われて追い出されてさ〜(笑)。
羽多野:それがね、桂木のおかげで「うわぁ〜!」って。結局、桂木がやってくれたわけですよ。
「あなたの味方は私だけです」って言ってたのに!(笑)
羽多野:今回は総一郎にも幸せなシーンがあって、そこで総一郎自身も変わることができた。みんなが一つの円になるように、丸くなっていくのがいいですよね。

−−総右衛門も5巻ではラスボス感を出してましたけど6巻では……

平川:良い人でした。ただの成金で終わるなって言われていた過去があって……
羽多野:それを言ったのが暁人のお父さんで……。あのワンシーン、短いけどすごく大きいですよね。
平川:すごいよね。
羽多野:うわ、こんなことがあったんだって。
平川:このタイミングでこのエピソードを出すんだ〜と。先生はどこまで最初のうちに考えていたのかな。
羽多野:きっと聞いても「作戦通りです」って言われそうですね。

−−そんな過去シーンもあって、6巻は、ほぼほぼオールキャスト登場となりました。

平川:(出なかったのは)西園寺くらい?
羽多野:ですね。
平川:先に幸せになったやつは、もういいんです(笑)。
羽多野:すでに「憂鬱」じゃなくなって晴れた人だったんで(笑)。
平川:おのゆー(小野友樹さん)も言ってた。「『憂鬱』の最終回収録してるよ」って言ったら、「僕、もう結婚して幸せになってるから」って。だから、「そだね〜」って(笑)。

−−6巻のキーアイテムの一つとして「銀時計」が登場してるんですが、この一連のやりとりはどんな印象を持ちましたか?

平川:正直、(交換を)言うのは暁人からかなと思っていたので、あ、こっちから言うんだっていうのが意外でもあり可愛くもあり。「交換して持っていましょう」っていうときの桂木の表情が何ともいえなくて、これをどう音声化したらいいんだろうって……ヤダね、もうそういう見方しかできなくなってるんですよ。お話として読む分には良い場面なんですけど……。原作の最終巻が発売になりましたと聞いて、自分で買って家で読んでいたときはいいんです。純粋にお話を楽しませていただいているんです。でも台本が来て、さぁって原作を見直したら、もうお話を楽しむことができなくなっちゃうんですね。でも収録も終わったので、今度改めて1巻から普通に楽しんで読みたいと思います。
羽多野:暁人は留学中に懐中時計を何回開け閉めしたんでしょうね(笑)。きっとカチャカチャしまくってたから、傷だらけになってて。桂木が持ってる懐中時計は綺麗なんだろうなって思っているところも面白かったです。想像の中の桂木が「傷一つありませんよ」って言ってるのもね。
平川:毎日ちゃんと磨いているんだよ。

−−大事にしまっておくか、大事に持ち歩くか、の違いでしょうか?

羽多野:どっちも大事にしていることに変わりはないんですけど。
平川:桂木だって使ってはいるんですよ。使っているけど、毎日ちゃんと手入れをしているんです。

−−意外といえば、桂木が留学に一緒に行こうとした展開は意外ではなかったですか?

平川:最初に一読者として読んだときは「でも絶対行かねぇんだよな、コイツ」って思ってました。で、読み進めて「ほらぁ!」って(笑)。まんまと先生の思うツボにハマってる人ですよ。でも一緒に行こうと言われるまでの流れがあるので、あの瞬間の桂木は「行く」じゃなくて「行きたい」だったんだろうな、だから(旅券を)受け取ったんだろうなと。一番感情が高ぶっているときでもありましたし、そのときは本気で行く気だったんだと思うんです。前に、いつの間にか暁人が自分より前を歩いていて、追いつけなくなってしまったと考えていたことがあるんですけど、周りの環境や状況を見ているうちに、お互いが共に並んで歩んでいくためには、付いて行ってはいけないと思ったんでしょうね。2年後に事を成して帰ってきたあなたと対等な立場で並んで歩けるために、自分はこちらで自分の場所を守って、やるべきことをやります、と。それが彼らしい愛の形じゃないかなとすごく思います。原作のラストシーンで、二人が横に並んで歩いてるじゃないですか。たぶん、今までなかったんじゃないかと思うんです。どちらかが前を行く、一歩後ろに下がる、後ろからついていく、そういうシチュエーションしかなかったと思うんです。もしかしたら想像の中ではあるかもしれないですけど。
羽多野:並んでいるのは、扉絵とかになっちゃいますよね。
平川:このラストにお互いがたどり着くためには、一緒に英国へ行くわけにはいかなかったんだろうなって。
羽多野:僕はめっちゃ悲しかったです、当然ですけど。でも、悲しい、嫌だ、というだけでなかったところに、暁人の成長が見えました。一方で、他人の前では一生懸命気丈にふるまうんだけど、船に乗って一人になった瞬間に泣いてしまったところは、年齢相応の彼らしさでもあるのかな。「彼を幸せにして、自分も幸せになって、彼と共に生きる」というのが目的で、そのために二人が同じエネルギーで別々の道を進んだということだと思います。あの場面、ドラマCDでは二人のモノローグが重なっていくんですよね、だけどそれを敢えて同時に収録していないんです。僕が演じる暁人の「共に生きていくために」というセリフを聴いて、そのニュアンスを桂木のモノローグとして平川さんが返してくださっているんですよ。それが僕はすごく嬉しかったんです。別の場所にいても、同じエネルギーでこの人と並んで生きている、同じ熱量で想っている、何よりの証拠になる場面かなと。どんな風に重なって聴こえるのか、早く完成版が聴きたいです。

−−どんな2年間だったと思いますか? 暁人は毎日お手紙で報告していたようですが。

羽多野:でも全部は読んでもらえてないですよね〜(笑)。
平川:忙しいんです。「……しまった……」って(笑)。当時の船便ですからまとめて届いたんでしょうね。
羽多野:現代はSNSとかあって、逆に届き過ぎちゃうのかもしれないですね。いつ既読がつくか気になっちゃいますから。だから、もしかしたら船便くらいがいいのかもしれないです。だけど、一日も欠かさず手紙を書き続けたって、すごい熱量ですよ。
平川:すごいよね。でも、毎日手紙を書いてもらっているのに、桂木はそんなに頻繁には返事を返してないでしょうね。月に一度くらい……。
羽多野:月に一度返事くれてたら良い方ですよね。
平川:だんだん減っていったと思います。読めてないからまた来月に……って(笑)。
羽多野:気が付いたら今月も過ぎてしまったから来月に……とか。
平川:タイミングがなかったから、仕方ないですよね。
羽多野:月に2回だっていいじゃないですか(笑)

−−最後、久世家の後継を迎え入れるシーンがありますが、あんなに謙虚で人の好さそうな直継が、漢字こそ違いますけど、子供に直矢と名付けていたとか。

平川:やっぱりあの時代を生きている人ですよね。腹に一物あって……というのは。それこそ、この展開は「そうくるか!」って思いました。あんな風にしていたけど、息子に「なおや」って付けるとか、大河ドラマ見ているみたい。
羽多野:本当ですよね。
平川:その彼を育てていくんですね。きっと「口うるさい母とおおらかな父」みたいな感じになるんじゃないですかね。

−−久しぶりに久世家で仕切っている桂木は生き生きしてましたから、暁人のときのような感じで育てていくんでしょうか。

羽多野:生き生きしてましたね〜。「帰ってきなよ」って思わず言っちゃうくらい。
平川:暁人のときほどビシビシという感じではないんだろうなと思ってます。直矢を迎え入れるセリフは、原作に表情が全て描かれているわけではないんですが、ずっと笑顔なんだろうなと思って、少し優しめに演りました。愛情を持って厳しく育てるんだと思います。きっと厳しく叱られて、「お父さ〜〜ん」ってなると思いますよ(笑)。
羽多野:「お〜、よしよし」って(笑)。


【前野さん編】

−−お見合いのシーンは、総一郎が子供から大人になる覚悟を決めた瞬間が見られましたね。

前野:そうですね。桂木にはいくら頭を下げても足りない、行動で返していくって言ってましたし、この一連の出来事が今後の彼を大きく変えることになったのは間違いないと思います。本当の意味で「男」になった瞬間じゃないのかな。総一郎の中では小ふさの存在もそうですが、桂木の存在は特別なんでしょうね。彼の計らいによって総一郎は大きな成長を遂げられたと思います。もちろん久世の存在だって大きいんですけど。僕としては、今まで名前しか出てこなかった小ふさと、初めて芝居で絡むことができました。小ふさはおしとやかな良い感じの女性でした。総一郎が変な女にひっかかってなくて良かった!

−−石崎の男らしさといえば、本来の性格の部分で、桂木を感情に任せて追い出したことを反省してるモノローグが「彼らしいな」と好感持てるところで……。

前野:自分が最低だって言えてしまうところがね。そういう部分があるから、作品を読んで、聴いてくださってる皆さまに共感してもらえるんだと思うし、未熟だったことをちゃんと後から鑑みることができるところは、今後の彼の伸びしろを表現してるんだと思いました。実際、お仕事に真面目に取り組むようになって、その成長した姿を見た父上も「まぁ……」って許容する感じになってましたし。

−−お見合い騒動のときに「尊敬している」って総一郎が言ったことも大きかったのかなとも。

前野:一代で成り上がった父上を誇りに思っているのは、彼の本心だと思います。身分差のあるこの時代のことを考えると、実際すごいことですよね。「これ以上恥の上塗りは止めてくれ」と言った部分も含めて、彼の本心を隠すことなく父上にぶつけたからこそ、父上も目を覚ましてくれたのかな。見合いの直後にキレた父上の発言に、普通なら「なんだ、この親父!」って反抗しそうなところで、尊敬している父上を立てつつ自分の気持ちもちゃんと伝えたというのが彼の強さだと思いますね。今までは説得しようとしても負けて流されてきたんですけど、ここにきて自分の大切な想いを伝えられたというのは大きかったなと思います。

−−総一郎と雨宮が膝を突き合わせて話すシーンで語っていた暁人と桂木の関係に、総一郎は二人を冷静に見てるんだなと思いました。

前野:桂木は心配だって言ってましたね。ちゃんと俯瞰で見えてますよね。やっぱり小ふさと一緒になれたことで、本来もっていた余裕の部分がさらに大きくなって、より俯瞰で物事を見られるようになったと思います。
−−改めて6巻を振り返って感想をお願いします。
前野:総一郎的にはハッピーエンドだったんですけど、久世と桂木のことを考えると……ま、ハッピーではあるんですけど、2年間という非常に長い期間を離れて過ごさなくてはならなくなったのが……。でもそんな二人の想いを繋ぎ止めていたのが「銀時計」っていうのは心温まるエピソードでしたね。作品のタイトルが嘘のように晴れやかな気持ちで物語を走り切ることができたなと思います。

−−−ありがとうございました。

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上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、3/22(金)発売の「Chara Selection5月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 13:06| アフレコレポート

2018年12月20日

「雛鳥は汐風にまどろむ」

ドラマCD「雛鳥は汐風にまどろむ」

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原作
 Charaコミックス「雛鳥は汐風にまどろむ」
 原作:南月ゆう

CAST
 立花勇一:白井悠介
 紅林 陵:佐藤拓也 
 岡野 歩:堀江 瞬   他

あらすじ
事故で両親と姉を亡くし、小学生の甥・歩(あゆむ)を引き取った勇一(ゆういち)。 海の見える街に引っ越して、二人きりで始める新生活――そこで出会ったのは、総菜屋を営む陵(りょう)。 同い年なのに自分の店を持ち、ご近所から慕われる人気者だ。すっかり常連となったある日、歩が喧嘩で家出してしまった!! 「逃げずにちゃんと向き合え」 陵は動揺する勇一を叱咤し、絆を取り戻させてくれる。ところがその瞳は、どこか寂し気で…!?



2019年1月17日(木)発売のドラマCD「雛鳥は汐風にまどろむ」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

立花勇一:白井悠介さん 
紅林 陵:佐藤拓也 (以下、敬称略)


ーー皆さんご自身が「この料理を好みの味で出されたら……」という、胃袋つかまされそうな料理がありましたら教えてください。

白井:そりゃもう回鍋肉ですね(笑)。 僕の大好物です!! どんなに他のものがイマイチだったとしても回鍋肉が超絶品なら、そのお店に通っちゃいますね!! あとはベタになってしまいますが、やっぱりカレーは実家の味と同じカレーだったら最高ですね!! 同様に豚汁も( ´∀`)。
佐藤:大根の煮物です。子供の頃から好きなんです。しょっぱいのは得意ではありませんが、お出汁がきいてると美味しいですよね。え、地味ですか?


ーーキャラクターは三人三様に寂しさを癒してくれる存在がいます(存在を見つけました)が、皆さんが疲れた時やツライ時に癒してくれる存在(あるいは物や場所)はありますか? どのようなことをすると癒されるな〜と感じますか?

白井:基本疲れた時はベッドに直行でひたすら爆睡ですね( ´∀`) 。 ツライ時というのはほぼないのですが(笑) 毎週末の海外サッカーのリアルタイム視聴が日々の癒しになっていることは間違いないですね! ゴルフ視聴もけっこう癒されますよ( ´∀`)。
佐藤:海ですね。実家が海に近いんです。このドラマは海のシーンが多いので、つい行きたくなってしまいました。何も考えずにからっぽにするには、心地いい場所です。


ーー彼らの生活はまだスタート地点に立ったばかりとも言えるかと思います。3人の今後はどうなっていくと思いますか? あるいはどうなっていってもらいたいですか?

白井:他人のものを手に入れてしまうと満足してしまう陵ですが、今回は今までとは別のケースだと思うのでこのまま3人で幸せになってほしいです! 気がかりなのは歩が親離れしたあとですね……。 でもきっと、その頃にはもう心配なさそうですけど( ´∀`)。
佐藤:良いこともそうでない事も、すべてのことが、振り返るといい思い出だったといつか言えるような日々を過ごしてほしいですね。そんな「普通」って、すごく尊いことなんだと思うんです。

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――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、12/22(土)発売の「Chara2月号」に掲載!
南月ゆう先生による「アフレコレポートまんが」も読めちゃいます★
是非そちらもご覧ください♪

posted by Chara編集部 at 17:32| アフレコレポート

2017年11月20日

「暫定ボーイフレンドv」

ドラマCD「暫定ボーイフレンドv」

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原作
 Charaコミックス「暫定ボーイフレンドv」
 原作:高崎ぼすこ

CAST
 秋月 湊:小林祐介
 北村怜矢:前野智昭
 葉山:新垣樽助  他


あらすじ
人付き合いが苦手な大学の助教・秋月(あきづき)。通勤の満員電車で痴漢から助けてくれた、学生でモデルのキラッキラ王子・北村(きたむら)に気に入られた!? しかも何故か、彼氏(!?)に立候補してきて…!? 何でもそつなくこなす北村の助けもあって、今まで苦手だった人付き合いも、仕事もうまく回るように!! けれど、急に豹変したブラック北村にうっかり流されて、暫定(!!)の彼氏にするのをOKしてしまい−−!?


2017年11月24日(金)発売のドラマCD「暫定ボーイフレンドv」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

秋月 湊:小林祐介さん
北村怜矢:前野智昭さん
葉山:新垣樽助さん(以下、敬称略)


――――各キャラクターの印象を聞かせてください。まずは秋月ですが……。
前野:「守ってあげたい」と思う気持ちが良く理解できるキャラクターですね。痴漢に遭っても何もできないところや、真面目に一生懸命に頑張ってるんだけどなかなか空ぶって上手くいかない様子に、自然と「手伝ってあげたい」「守ってあげたい」という気持ちにさせられる魅力があると思います。
小林:葉山教授の優しさに触れて犬のように喜んだり、秋月って喜怒哀楽がわかりやすいんです。人の好意を素直に受け取れるのは素敵だなと思います。
新垣:あまり作中で触れられてないんですが、秋月もカッコイイんですよ。北村好きの女子学生も「顔は良い」って言ってましたから、「秋月もカッコイイんじゃないか!」って思いました(笑)。きっと違うジャンル……真面目に研究に没頭している女子にはモテてると思います。実は、美男美女ならぬ美男美男カップルなんですよね。
ーーでは次に北村の印象を聞かせてください。
前野:北村のように、ほぼほぼ完璧な人って一番の敵が「恋」なんですよね。恋をして、いろいろ弱点が見えてきてしまう、そういうタイプのキャラクターだと思います。だけど、「自分の行動に周りがどう反応するか」というのを理解できているので、きっと最後は大成するんですよ。本音がどうあれ、周りの友達と足並みをそろえて会話できるコミュ力も高いし、自分の美貌も自分で認識しているじゃないですか。そういうところっていいなぁと思いますね。どうせナルシストになれるなら、このくらい完璧なナルシストになりたいです。
小林:頭が良いっていうのがまず最初にあって、しかもイケメンであることを自分で理解した上でどう立ち回っていくかをしっかり考えている、出世するタイプの人だなと僕も思います。でもこういうタイプの人の多くは、外見が完璧すぎて中身を見てもらえない悲しさがあるじゃないですか。北村の台詞にもそういう苦しみがありましたよね。相手の外見で人を判断せず、むしろ適当に扱っちゃう秋月だったからこそ、北村も「あれ?」って気になっちゃったんだろうし、この組み合わせになるんだろうなって。
前野:意外とそういう人に弱いんですよ。すごく良いバランスのカップルなのかなと思いますね。
新垣:格好良く完璧なのが日常の人には、だからこその悩みはあって欲しいと思うので、悩んでてくれて良かったです(笑)。悩んでいると、こいつも人間なんだなと思えるし、そうじゃないとちょっと付き合いにくいかな。
ーー葉山についてはどうですか?
前野:理想的な先輩&上司タイプのキャラクターだと思います。北村としてはそんなこと言ってられないんですけど、個人的にはすごく良い先輩&上司で、こういう人の下だったら安心して仕事ができるなと思いました。
小林:溢れ出るパパ感が……。その理由は作品の最後で判明することなんですけど、最初から包みこむような大人の余裕を感じられたのは、父性からくるものなんだなと納得しました。こういう人に認めてもらえたら確かに嬉しいだろうし、そのために頑張る秋月のことも良く理解できました。
ーー自分の娘に秋月のことを「ママ」候補として伝えてたんですよね……。
新垣:家庭でどんな会話をしていたのか非常に気になるところです。
前野:どんな会話だったんでしょうね。
小林:それを普通に受け入れちゃってる絵礼奈ちゃんも……。きっと「赤ちゃんはコウノトリが連れてくるんだよ」とか教育してるんでしょうね(笑)。
ーー先ほど葉山は理想の先輩&上司という話がありましたけど、皆さんの身近なところで、もしマネージャーにするなら彼らの中で誰がいいですか? 例えば北村だったら、至れり尽くせりフォローも完璧で……。
新垣:でも時々腹黒なんですよね。
小林:僕は葉山さんがいいな。
新垣:葉山さん、いいですよね。
小林:北村はたぶん、「アレがだめなんですよ」「アレをもうちょっとこうしないとダメです」って的確なアドバイスで心を抉っていきそうなんです。葉山さんだったら「うん、頑張ったね、また次も頑張ろう」みたいな感じで。
前野:「雑誌のグラビアとかは、こういう顔で写ればいいんですよ」とか軽く実践されたりするんですよ。
新垣:「じゃあ、お前が出ろよ!」って。
前野:そうそう! そんなの言われてもできないよってなるので、やっぱり葉山ですね。
新垣:そう思います。
ーー小林さんと前野さんが、収録後のフリートークで好きな相手の口説き方の話をされてましたけど、皆さんならイケメン役を演るときのように、耳元で良い声で囁けば女の子はすぐにクラっとなりそうですが……。
新垣:それはスピーカーの向こうだけで楽しんでいただければと(笑)。
前野:その通りですね。日常で使うかと聞かれれば、使ったことないですね。
小林:耳元に近づける仲だったら、すでに落とせているんじゃないかと思います。
前野:確かに。そもそも日常ではそんなスイッチ入らないですよ。急にそんなことしたら……。
新垣:引くよね。
前野:「急にどうしたの?」とか言われますよ。
新垣:皆さんも、実際にそんなことされたら絶対に笑っちゃうと思いますよ。
前野:面白さが先にきますよね。
新垣:「ごめん、もう一回やって!」とか言われそう。
小林:(爆笑)。耳元で囁くようなテンションを続けられたら、きっと10分くらいで疲れて「普通に戻って」って。
前野:「やっぱ、もういいや。ゴメン」って言われるでしょうね(笑)。


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――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、11/22(水)発売の「Chara Selection1月号」に掲載!
高崎ぼすこ先生による「アフレコレポートまんが」「ドラマCD発売記念ショートまんが」も読めちゃいます★
是非そちらもご覧ください♪
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2017年10月18日

僕はすべてを知っている(3)

ドラマCD「僕はすべてを知っている(3)」

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原作
 Charaコミックス「僕はすべてを知っている(3)」
 原作:高久尚子


CAST
 
 金沢悠二:野島裕史
 加賀清史:興津和幸
 和倉いつき:松岡禎丞
 浅野 歩:島ア信長
 犀川千博:遊佐浩二 他


あらすじ
包茎医としての進路問題や、歩(あゆみ)への片想い── 心が千々に乱れて、実習に身が入らない和倉(わくら)。そんな和倉の指導に悩む金沢(かなざわ)の前に、理想の相談相手が現れた!! 若くして病院を経営する、 遅漏患者の歯科医・加賀(かが)だ。診察後の相談をきっかけに、二人は飲みに行くようになり…!? イケメン眼鏡の医者同士──加賀×金沢編ハート(トランプ)


2017年10月27日(金)発売のドラマCD「僕はすべてを知っている(3)」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

 金沢悠二:野島裕史
 加賀清史:興津和幸
 和倉いつき:松岡禎丞
 浅野 歩:島ア信長
 犀川千博:遊佐浩二(以下、敬称略)


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−−ストーリーとキャラクターのご感想をお願いいたします。
野島:今回はなんと言っても和倉君に尽きる感じがしますね。なんとも純粋で、良い意味で馬鹿馬鹿しくて、自分は年をとったなぁと……。
興津:しみじみしないでくださいよ(笑)。
野島:そういう、フレッシュさを感じました。演じている松岡君もフレッシュな感じがして、良かったです。あと指導医としては金沢もフレッシュでしたね(笑)。キャラクター的にはあまり厳しく指導するような性格ではないけれど、それでも頑張っていて、自分の性格と似ているところもあって、演じるのが楽しかったです。
興津:そんな金沢先生に、加賀は親身に治療していただいてありがたかったです(笑)。今作で改めて、医療ドラマに青春に進路に恋にと、いろんな要素のドラマが含まれていて面白い作品だなと思いました。金沢先生には、だいぶ長いことお世話になりっぱなしです(笑)。
松岡:今回、和倉君の出番が沢山でセリフもかなり喋らせていただいたんですけど、ストーリーの流れを考えると、わかっちゃいるんですけど、キツイものがあって…己の足りない覚悟の部分であったりを、自分の好きな人から言われて、きっぱり振られるって言うのが、なかなか精神的に来るものがあって辛いですね。でも、和倉君も以前より性格の面でも、若干ひとつずつ進んでいっていて、今回のお話の中で、失恋も経験したことでまた大きく成長できたのではないかと思います。この先彼がどうなるのか期待も込めつつ演じさせていただきました。
島ア:『僕はすべてを知っている』が僕のBLCD初主演作だったのですが、それが役どころとして、ついに見守るポジションにまで来たんだなというのが感慨深かったりして…。
遊佐:でもある意味、当事者だけどね(笑)。
島ア:そうですね(笑)。完全に見守る側じゃなくて混ざってもいるんですけど(笑)。千博さんと歩の関係性は、もうすっかり安定して、固い絆で結ばれているので、その上で今回は別のキャラクターたちの関係が動き出して…。特に和倉さんとは色々あって、見守るまではいかないけれど、自分には千博さんがいるから、というポジションで安心して見ていられました。
遊佐:千博は歩との関係もすっかり落ち着いたので、今回は他のキャラクターが揺れ動くところをサポートするような形で安心して見守らせていただきました。結紮(けっさつ)の練習シーンなど医師としての技術を披露するシーンがあったので、やはりすごい人なのだと思いました。和倉君への指導を少し厳しく演じたら「厳しすぎです」って監督から言われたので(笑)。和倉君のためを慮って厳しめにしたんですけど…。
島ア:情熱が(笑)。
遊佐:でも、天才医師にはわかりにくいところもあったようで、その辺の匙加減が難しいところでした。


――今回のストーリーは和倉の成長がひとつのテーマになっていますが、前作から成長したなと思う点はありますか?
遊佐:千博と歩は安定していて見守るポジションでしたし、そんなに変化はなかったですね。やっぱり和倉君の今後が気になります。和倉君にはぜひとも幸せになってもらいたく……ない!(笑)
島ア:えっ、ないんですか(笑)。
遊佐:ずっと和倉君には、横恋慕しててほしいです。電車の中で女性たちの話題になっていたときも、モテそうなのにモテないっていうかわいそうな子なんで。金沢先生のところにも、これからも新しい横恋慕相手になりそうなキャラクターがいそうですし。
島ア:テグスの患者さんとか(笑)。
遊佐:でも、テグスの患者さんはソロプレイが信条だから(笑)。一人で活動してもらったほうがいいね。
島ア:そうですね(笑)。あと僕自身の成長は、昔よりテンパらなくなったところかなと思います。


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上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、10/21(土)発売の「Chara 12月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 20:06| アフレコレポート

2017年09月14日

「憂鬱な朝5」

ドラマCD「憂鬱な朝5」

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原作
 Charaコミックス「憂鬱な朝5」
 原作:日高ショーコ


CAST
 久世暁人:羽多野 渉
 桂木智之:平川大輔 
 前野智昭 :石崎総一郎 他


あらすじ
過去の真実を知りたいわけじゃない、終わらせたいんだ──

「この手を二度と離さない」──桂木(かつらぎ)との逢瀬でそう誓った暁人(あきひと)。桂木から初めて弱音を聞いた暁人は、改めて過去の清算を決意!! 最後の生き証人である、病床の桂木高正(たかまさ)の元を訪れる──。一方、激怒する石崎(いしざき)父と対峙し、叱責された桂木。 工場経営での独断専行を咎められ、大番頭の職を解任されてしまい…!?


2017年9月21日(木)発売のドラマCD「憂鬱な朝5」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

久世暁人役:羽多野 渉さん
桂木智之役:平川大輔さん(以下、敬称略)

−−−変化や成長の多い5巻になっていると感じたのですが、どう感じましたか?
羽多野:本来は暁人の方が感情的なんですが、前作、前々作くらいから、ふとした時に冷酷さを出すようになって、桂木っぽくなってきましたよね。
平川:そうそう。どんどん成長しているよね。
羽多野:その根源にあるのは、好きな人と一緒にいられないということで、それがまた彼を奮い立たせた部分だと思うんです。演じていて、暁人という人間の成長や強さに僕も影響を受けつつマイク前に立っていました。
−−−「桂木」という目的のためには手段を選ばず、したたかに……という姿勢が出てました。
羽多野:すごかったですね。
平川:それは桂木が教え込んだ部分も。
羽多野:あります。本当にそうだと思います。桂木が家令だったから、体制だとか、家族に対する考え方とか、当時の普通を普通と思わない。そこがすごく革新的でいいなと思います。
平川:周りもそれに反応して変わっていってますよね。総一郎も総右衛門もそうですが、時代の流れや自分の周りの人間の動向によって、変わったり、今まで見えてなかったものが表に出てくるようになったり。
−−−桂木の方も、以前だったら久世家の利益と関係なければ切り捨てていたかもしれない紡績工場の問題で、従業員を守るために動いたのは変化だと思うのですが。
平川:CD4巻の内容なんですけど、工場の従業員も支配人も、みんなが職人のプライドにかけて良質な製品を作って、そしてそれを量産するという、「プライドを守ることとお金を生み出すこと」を両立させようとしてたんです。その姿に仕事仲間という感覚を持てたんじゃないのかなと。きっと暁人によって変えられた部分ですね。いつの間にか追い越されて、背中を追いかける存在になった暁人の影響だろうと思います。桂木のために工員がストライキを起こしてくれるんですよ! 今までの桂木だったらそんなことない! 陰でヒソヒソ言われることはあるでしょうけど(笑)。
羽多野:(笑)。確かに、冷静に紐解いていくとどんどん変わってますね。最初の頃はピリピリバチバチしていた桂木高之殿との関係も、まさか、なんかちょっとこう……。
平川:相容れちゃう関係になって。
羽多野:今回の高之との会話は面白かったです。(智之との関係改善を)軽く冗談めかして言った暁人の言葉に「なんで私が窘められなければ……」というやりとりとか、「家」に縛られることはないという暁人の社会に対する思いを伝えられているんだなと。
平川:桂木も(高之に)頭を下げてたしね。前は超憎らしかった存在なんですけど。
−−−敵だと思ってた人が味方についた感じでした。
平川:ちゃんと裏で智之をフォローしてくれましたし。
羽多野:確かに。
−−−暁人の成長と共に、周囲の人間関係や立場が変化していきますね。
平川:いろんなバランスが変わって、みんなが対等の立場になれた感じです。
羽多野 :収録ではスケジュールの都合とかで、シーンの収録順が入れ替わることもあるんですが、今回、ちゃんと物語の流れ通りに収録できて良かったです。心を鬼にして桂木のために渡り歩く場面もありますが、最後の最後に桂木が会いに来てくれて、そこで本来の暁人が帰ってきた感じがしたんです。その場所がまた鎌倉というのも……。
平川:あんなに行きたくないって言ってたのに行くんだものな〜。
羽多野:煤まみれになって(笑)。
平川:三等車なんかに乗って。有り得ないですよ! 下賎の者とか言っちゃうのに。
羽多野:本当ですね。でも暁人としては嬉しかったです。
−−−暁人にとっては嬉しいことが重なりましたね。会いに来てくれたことも、桂木が久世家と関係なく自分自身の望みで行動したことも。
羽多野:智之として動いて欲しいって言ってましたね。
平川:そんなことを言うようになったんだねぇ……。
羽多野:(笑)。ただ二人でいるときの甘えん坊っぷりは半端ない!
平川:あとちょっと田村にも甘えすぎ(笑)。すぐ田村を頼るからちょっと妬くよ。「たむら〜、靴も隠しておいて」って。どんだけ甘えてるの?(笑)……って。俺だって子供の頃から知ってるもん。
羽多野:(笑)。
−−−前半とは別人格のようなギャップを見せてくれていますが、年相応なのは二人のときの態度ですよね。
羽多野:そうなんです。本来の年相応の姿なんです。それまではずっと会いたいのを我慢してて。本人も「溜まってたから、二回も先に達っちゃった」って言ってましたけど(笑)。
平川:数年ぶりに先に達かされたって言ってたもんね(笑)。
羽多野:あ、羽多野渉的にね(笑)。ありがたいことに、このジャンルの作品を何年か演らせてもらってますけど、なかなか先に達かされることはなくて。しかも2回も(笑)。どっちかというと逆ですから。
平川:僕は反対に先に達かされる方が多いんです(笑)。
羽多野:今回はあられもない声をあげてしまいましたね〜(笑)。
平川:溢れちゃったんだね、気持ちが。
羽多野:嬉しさで溢れちゃいました。
平川:「憂鬱な朝」という作品全体の今までの流れとして考えても、今回の5巻を一つの作品として考えても、とてもとても大事なシーンなので、桂木の感情をどのくらい出せばいいのか、家で台本を読んでいるときにはそのバランスを量りかねていたんです。でもセッションの妙というか、羽多野くんの暁人としての言葉、鎌倉で会ってからの第一声を聴いたら、難しいことを考えずに桂木の台詞が出てきたので、あとは流れに任せてのっかっていったんです。
 先ほどから話しているように、今までは桂木が暁人をリードしているような感覚だったのが、いつの間にか暁人が桂木をリードする感覚になってきて、それに合わせるように僕も羽多野くんにのせてもらうことが収録中に増えてきてますね。羽多野くんの一言一言に耳を澄ませていると、それがズキズキ入ってきて刺激されて、自分の中のものが動き始めるというか。桂木は小さい頃からずっと自分の本心を隠すことばかりしてきた人だから、「こういう言葉で、こういう声で、こういう表情で、今まで隠してきたものが思わず引きずり出されちゃうんだな」と味わいながら演らせていただきました。気持ち良かったです。

−−−4巻のときに平川さんをこのジャンルの師匠と言っていましたが、羽多野さんとしてはいかがですか?
羽多野:涙がでます、本当に。僕は家で感情の動きを自分で台本にメモしておくんですね、ここで驚くとか、ここで喜ぶとか、記号的な目印なんですけど。でもいざ収録してみると、相手からどのくらいの熱量のアドリブがくるかは、その瞬間しかわからなくて、それによってどんどん自分の予定と違うものが出て、本当に心地好いんです。音声だけのドラマCDならではの面白さだと思います。
 僕も暁人の会いたかった人に会えた喜びを素直に表現して、そこに平川さんが台詞を返してくれることで、どんどん自分の中になかったものが生まれていくような感じがして楽しめました。いつも思うんですけど、台本を読んで計算して導き出した表現だと、別の台詞のときに矛盾して腑に落ちない部分が出るんです。でも書いてある台詞を暁人として素直に言うと、あぁこういう一面もあったのかと発見することがすごく多いんです。

平川 キャラクターに人物としての厚みがすごくあるので、自分でも訳が分からずこういうこと言っちゃうことってあるよね、という矛盾が成立するし、演者としても「こんなこと言うんだ」「こんな言い方するんだ」というのを演じながら発見しているんです。
 掛け合いの中で、相手の台詞を受けて自分で出したものが家で考えていたものと違うことは多々あります。そんな本番のセッションはとても楽しい……という言い方が合ってるかわからないんですが、バチバチ刺激しあっている現場です。

−−−話は変わるんですが、桂木って酒豪だったんですね。
羽多野:めっちゃ飲んでましたね!
平川:でしたね。収録前にディレクターさんに(酔っ払い具合を)確認したんですけど、「気だるくなってるくらいで」と言われて。どんだけ強いんですか? 3〜4本は空になってましたからね。
羽多野:すごいですよね。前野君(石崎)もびっくりしますよ。
平川:僕だと真っ青を通り越して真っ白になってると思います。トイレとお友達です(笑)。
羽多野:僕は全然飲めないので、ああなる手前で寝てると思います。

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−−−ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、9/22(金)発売の「CharaSelection11月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 17:04| アフレコレポート

2017年04月18日

「おやすみなさい、また明日」

ドラマCD「おやすみなさい、また明日」

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原作
 キャラ文庫「おやすみなさい、また明日」
 原作:凪良ゆう
 イラスト:小山田あみ


CAST
 遠藤告美:松岡禎丞 
 荒野朔太郎:古川慎 
 貢藤利里:日野聡
 小嶺ヤコ:木村良平
 


あらすじ
「俺はもう誰とも恋愛はしない」。仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。十年来の恋人に振られ傷ついたつぐみを下宿に置いてくれた朔太郎(さくたろう)は、つぐみの作品を大好きだという一番の理解者。なのにどうして…? 戸惑うつぐみだが、そこには朔太郎が抱える大きな闇があって!? 今日の大切な想い出も、明日覚えているとは限らない…記憶障害の青年と臆病な作家の純愛!! 


2017年4月28日(金)発売のドラマCD、「おやすみなさい、また明日」のアフレコレポートこぼれ話です。
メインキャストの皆さまの、ディープなお話をお楽しみください♪

 
 遠藤告美役:松岡禎丞さん 
 荒野朔太郎役:古川慎さん 
 
 貢藤利里役:日野聡さん
 小嶺ヤコ役:木村良平さん


(以下、敬称略)

【松岡さん&古川さん編】

――――「おやすみなさい、また明日」という作品タイトルにちなんで、お二人が寝る前や起きたあとに必ずすることはありますか?
松岡: 半身浴しながら物事をするのがすごく好きなんです。
古川: いいっすね。
松岡: けっこうそのせいでフヤケちゃうときもあるんですけど。
古川: フヤケちゃう!?
松岡: 本がね! 台本とか。
古川: 本か! 松岡さんがフヤケるのかと思いました(笑)。
松岡: いやいやいや! たしかに自分もフヤけるけど! シワシワになるけど!(笑)。 お風呂場で何かをするっていうのが習慣というか、一石二鳥っていう言葉がすごく好きで、何かを短縮したいんですよ。お風呂っていいなって思います。

――――ご飯食べたりする人もいるって言いますよね。
松岡: それは…どうなのかなって思うような気はしますけど(笑)。
古川: 僕やりました!鶏肉茹でて〜…。
松岡: え!? お風呂で!?
古川: お風呂で…あ、違う違う!! 一回やってみたいですけどね(笑)。時間なかったんですよ。ご飯はできてるんですけど、食べる時間ないじゃん! って。ご飯食べる時間と風呂の時間を一緒にしたくて、お風呂に持ってけばいいじゃんって(笑)。

――――(笑)。古川さんは、何か習慣はありますか?
古川: 僕は、スマホゲーのログインチェックですね。
松岡: あぁ〜。
古川: けっこう色んなゲームで、連続ログインっていうのがあるじゃないですか。
松岡: ログインボーナスみたいな。
古川: 何日連続で達成するとなんとかがもらえるっていうのがあったんです。たまたま一回やらかして、その日ログインできなかったんですよ。そのときは、一週間ログインし続けると最大でガチャ何回分回せるよみたいな感じだったんですけど、連続でやらないとダメなんですよ。一回でも途切れちゃったらもう以降なにももらえなくなっちゃう。そこでやらかしちゃったのですげえ悔しくて、それからは意地でも朝起きてどんなに時間なくても「ログインだけさして!」「電車の時間わかってるけどログインだけしたい!」って。
松岡: タイムカードみたい(笑)。



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【日野さん&木村さん編】

――――収録のご感想をお願いします。
日野: まずは久しぶりに貢藤を演じられて嬉しかったです。本作では貢藤自体は物語の本筋にはあまり関わってはいないのですが、作品を通して切なくも優しい気持ちになり、凪良先生の作品は、改めて素敵だなと思いました。
木村: ヤコ先生の真っ直ぐさが、また見られて嬉しかったです。

――――キャラクターを演じてみていかがでしたか? 演じる上で注意した点やアピールポイントをお願いします。
日野: 貢藤は一見強面で恐がられがちなところはあるのですが、内面は非常に繊細かつ優しい役どころですので、演じる際はそのギャップを意識していますね。
木村: 初対面で相手を惹きつけてしまったり、不器用でも純粋さで結果的にひとを導いてしまったり。彼には魅力がたっぷりです。

――――タイトルでもある「おやすみなさい、また明日」ですが、おやすみ前、または朝起きた後に必ずすることなどはありますか?
日野: 朝起きた時に必ずするのは、うがいして水飲んでトイレにいきます(笑)。
木村: どちらも湯に浸かります。

――――本編では記憶に関するお話がたくさん出てきますが、「これだけは忘れられない」、または「できれば忘れてしまいたい…」というエピソードなどはありますか?
日野: そうですね、やっぱり初めての仕事や初めてのイベントなど、初めて何かをした時のことは忘れられないですよね。
木村: ヤコさんの人生の一部を演じられたことは、忘れられないと思います。

――――本作品を楽しみにお待ち頂いている読者のみなさんへのメッセージをお願いします。
日野: 凪良先生の作品がもつ切なくも温かくなる、そんな原作の魅力を、音声としてもファンの皆様にお届け出来るようスタッフ、キャストみんなで取り組んでいますので楽しみにしていて下さい。
木村: みなさん、お久しぶりです。また素敵なお話を音源化することができました。個人的には、またヤコさんを演じられたことがとても嬉しいです。ぜひ彼らの物語を覗いてみてください。

−−−ありがとうございました!


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポート詳細は、4/22(土)発売の「Chara6月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 12:18| アフレコレポート

2016年11月17日

「FLESH&BLOOD(21)」

ドラマCD「FLESH&BLOOD(21)」

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原作
 キャラ文庫「FLESH&BLOOD(21)」
 原作:松岡なつき
 イラスト:彩


CAST
 海斗:福山 潤
 ジェフリー:諏訪部順一
 ナイジェル:小西克幸
 ビセンテ:大川 透
 アロンソ:遊佐浩二
 レオ:宮田幸季
 ラウル:近藤 隆 他


あらすじ
1588年7月29日、リザード岬視認──。敵地を目前に、作戦会議に集うビセンテとスペイン将校達。そこでプリマス侵攻を進言するアロンソは、開戦を回避したいシドーニア公と激しく対立!! 策を弄し、計画を承認させてしまう!! 一方、明日の出撃を控え、不安とともにジェフリーへの想いを募らせる海斗。「もう二度と後悔したくない」ある決意を秘めた海斗の、長い夜が更けていく──。


2016年11月18日(金)発売のドラマCD、「FLESH&BLOOD(21)」のアフレコレポートこぼれ話です。
メインキャストの皆さまの、ディープなお話をお楽しみください♪

 海斗役:福山 潤さん
 ジェフリー役:諏訪部順一さん

 ナイジェル役:小西克幸さん

 ビセンテ役:大川 透さん
 アロンソ役:遊佐浩二さん
 レオ役:宮田幸季さん

 ラウル役:近藤 隆さん(以下、敬称略)



【福山さん&諏訪部さん編】

――――諏訪部さんが、収録前にジェフリーの体調を確認する必要がないのは久しぶりですね。
諏訪部: そうですね。いろいろな意味で復活しましたので(笑)。ふたたび、いろいろな意味で頑張っていただけると幸いです。

――――こんなにたくさん「好き」ってお互いに言い合うシーンは、フレブラでは本当に貴重でした。
諏訪部: そうそうないですね。
福山: 僕に至っては、女性とのLOVEい作品もあまりないので、こんなに相手に面と向かって「好きだ」と言うのはこの作品くらいですよ。
諏訪部: 自分も、言われることはまずないかも。

――――ゲームではたくさんそういう台詞を言う機会が?
諏訪部: ゲームやシチュエーションCDでは言うこと多いですね(笑)。でもアニメではまず無い気が。
福山: 掛け合いするという意味では少ないですね。最近の男性キャラは戦わないしLOVEらないし、20年前なら当たり前に描かれていたものが最近少なくなっているので、フレブラみたいに男らしい戦もあり、権謀策謀飛び交う舌戦も繰り広げられて、LOVEもあるというコンテンツは、すごく楽しくてありがたいです。
諏訪部: 会話劇の色合いも強い作品なので、非常に演じ甲斐があって毎回とても楽しいです。
福山: 長く関わって、収録に対する気持ちにも変化があるのも面白いです。最初は大変だとか上手く演りたいとか、すごい役者さんたちばかりで勉強になるなとか思っていたんです。しばらくすると作品への思い入れが出てきて、最近は舌戦繰り広げられるこういう作品が面白くて仕方がなくて。台詞量が多いのは正直大変ではあるんですけど、それも今は「バッチ来い!」みたいな感じになってきてますね。

――――船上で仲間を鼓舞する台詞は聴いていてワクワクしますが、やはり演っていても楽しいものですか?
諏訪部: ああいう男前なシーンは、やっぱり演っていてとても気分がいいですね。野郎どもとのコール&レスポンスは快感です。
福山: 演説は聴いていても演っていても楽しいですよね。海斗としても鳥肌立つ瞬間でした。今までず〜っとお互いのどちらかが弱っていたり、離れ離れになって会えなくなっていたりというのがあって、ようやくグローリア号の全てが揃ったところでもあったので。それに、海戦……グローリア号で戦ったのは、4〜5年前?
諏訪部: もっと前かも?
福山: ですよね。みんなで戦っていたとき、すごく高揚感があったんですけど、それを再び演れるんだというワクワクもありまして、ジェフリーの台詞を聴いてゾワゾワっときました。
諏訪部: あのスペクタクルがふたたび始まるかと思うと、ワクワクしますね。
福山: ラウルの野郎を惨めにぶちのめしたいです!(笑)。

――――イングランド側もスペイン側も、ラウルに関してはみんな同じこと思っていそうです。
福山: もうアイツに「華々しい負け」なんて期待しないです。ヤツが敷いた権謀策謀全てを無に帰すような展開で……。
諏訪部: とにかく勝ちたいです!(笑)。

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【小西克幸さん編】

――――グローリア号もジェフリーが復活して準備万端となりました。
小西: ジェフリーの声、しっかりしてましたね。元通りになって良かった。前回は戻ってきたばかりで、ベッドから上半身だけ起こして「大丈夫だ、俺は」と頑張って言ってるようなイメージだったんですけど、今回は「ちゃんと立ってる」って。演説もしてましたしね。海賊ものってああいうシーンがテンション上がっていいですよね。「船長が帰ってきた!」って感じがしました。

――――ナイジェルは相手によってとる態度や話し方がハッキリ分かれてますよね。
小西: 分かり易いですね。外の人には貴族様?って思うくらい丁寧だったりして。ちゃんとした大人ですね。演じていて面白いところです。

――――だからこそ、ジェフリーに文句言っているナイジェルの姿は、ようやくホッとしたんだなと微笑ましく感じました。
小西: でも、めっちゃ怒ってたんです。心配したんだと言っているうちに、終わったことなんですけど段々腹が立ってくるんですよ。あれこれ言うけど、「ダメよ、もうやっちゃ」「うん」って言われて、そこで終わり(笑)。お互いのことを良く知っているからできる会話ですよね。

――――ナイジェルが3人の関係を整理して前に進めるとおっしゃってましたが、「振り向いてくれなくても不平は口にしない」とも言っているので、多少のしこりが残っていそうですけど。
小西: わだかまりはあると思いますよ。それもあって当たり前というところじゃないですかね。その気持ちを消すのは無理だと思います。本当に気持ちを消そうと思ったら、二人から距離をとって船を下りると思います。それよりも二人を守って、力を貸すことが今は一番の優先事項なのかなと。だから全部落ち着いたら自分の船をもってどこかに行っちゃいそうな気もしないでもないです。わからないですけど。

――――今回は、ずっと一緒にいたキットが別行動になりました。すっかり定番になりつつあった二人の掛け合いがなかったですね。
小西: あれだけ一緒にいたので、話す機会がないと「キットはどうしてるのかな」ってなりますね。作品に出てこないところでは、二人の関係性は続いてて、掛け合いもしていて、「お前、これやっておけ」と命令をしたら軽口で返されて、「下っ端のくせになんて口の利き方だ」みたいなやりとりがあるのは想像できるんです。でも演じるシーンの中にそういう会話がないから「どうしてんだろう」ってお父さんみたいな気持ちになります(笑)。船に乗ってくるってことは、自分の家に来るようなものですからね。

――――お芝居する側としては寂しいのでは?
小西: ちょっと寂しいです。ほぼ1巻分、二人で話していたときもあったじゃないですか。ずっと二人旅で、三木(眞一郎)さんと「スケジュール合わせて一緒にやりましょうね」って言っていたのがなくなっちゃって。

――――キットもですが、航海準備中は仲間達ともたくさん会話しているはずですね。
小西: 前に、名前のある乗組員が全員登場して、船上で普段こんなことしてるんだよ、という内容のドラマCDを収録したじゃないですか。あれがあったことで、船の中の関係性とかイメージの仕方が変わったんです。それまでは「仲間」という一括りのザックリした関係だったのが、それぞれのキャラの人間性が見えてきて、個々の関係に変わったので。また彼らとの掛け合いもできたら嬉しいですね。

――――確かルーファスとダンスとかしてましたよね。ルーファスを持ち上げたりとか。
小西: ありましたね、あの声で「あぁ〜」って言われました(笑)。あれも楽しかったです。

――――今後の展開への期待などありますか?
小西: 基本的なことなんですけど、彼らにとって何が幸せなのかわからないんですよ。ジェフリーと離れても海斗が自分のいた世界に戻って元の生活を取り戻して生きていけることが幸せなのか、それとも自分の生きていた時代じゃないけど好きな人と一緒に生きていけるのが幸せなのか、はたまたジェフリーと海斗が一緒に海斗の世界に行くのが幸せなのか。

――――いっそ3人で現代に来ますか?
小西: ナイジェルは行ったら大変なことになると思うので。また二人を追いかけていかなきゃいけないし。

――――二人がいない世界は耐えられないのでは。
小西: でも二人がいつ帰ってきてもいいように、グローリア号を守ってるとは思いますよ。その場所を守り続けて生きていくんじゃないかと思います。

――――どこにいてもナイジェルは二人のために動いているということですね。
小西: だから個人的に、今後の展開とラストはすごく気になりますね。

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【大川さん&遊佐さん&宮田さん編】

――――本日の収録はいかがでしたか?
大川: おじさんばかりのスタジオで暑苦しかったです(笑)。
遊佐: おじさんたちで込み入った話をしてました。アロンソとしてはたくさん喋りましたので、頑張った気がします。
大川: 実際に頑張ってたよ。すごい勢いでたくさん喋ってた。
遊佐: あと貴族たちがたくさん出てくると、本当に言いづらい。
大川: 名前ね〜。
遊佐: 今回は新しく「ボバディーリャ」が登場して。「ジェフリー・ロックフォード」なんて流れがいいし、単語二つでしょ。
宮田: そうですね。
大川: イングランドはいいよね。
遊佐: こっちは「フランシスコ・デ・ボバディーリャ」とか。
大川: なんでみんな間に「デ」が入るんだろう。
遊佐: 「ミゲル・デ・オケンド」とか。
宮田: レオなんて可愛いもんですね。二文字です。
遊佐: レオは良いヤツ!
宮田: (爆笑)
大川: 「リャ」って嫌だね。
遊佐: 嫌ですね。あと「ベルテンドーナ殿」が嫌です。
宮田: あ〜、「殿」が〜。
遊佐: 「殿」がつくからいけないんです。もう無礼講にして、呼び捨てにさせてくれれば、まだ……。
大川: いっそ「ベルちゃんさぁ、それダメなんじゃないの?」って(笑)。
遊佐: (田中)秀幸さんが重々しい感じなのに、「シドニーってさぁ……」とか(笑)。
大川: 「そんなイギリス風に呼ばないでくれる?」って喧嘩になったりして。
宮田: (笑)。
遊佐: とりあえず、渋々ですが侵攻作戦にOKしてくれて良かったです。意外と根回しが上手くいってたのかな。
大川: 素晴らしい。ビセンテが「さすがアロンソ」と感心してたもんね。
遊佐: 和平派と好戦派に分かれましたけど、スタジオも好戦派のキャストは「好戦派だな」っていう体格をしていて。
宮田: (笑)。
大川: 和平派は普段から優しげな人たちで。
遊佐: シュッとした感じでしたね。こっち側はゴツゴツした方が多かった印象でした。
大川: 海賊みたいな人もいましたし。
遊佐: ドラマCDでどこまで伝わるかわかりませんが(笑)。
大川: そんな感じでした。

――――態度を軟化させるタイミングもビセンテとレオは一緒で、さすが息の合った主従という感じでしたね。
宮田: はい。襟巻きを徹夜して作ったんです。(ドヤ)
遊佐: 徹夜ではない。
大川: 徹夜とは言ってない。
宮田: 「端をかがってみただけです」の後ろに「(徹夜で)」が入るんですよ(笑)。でも、布選びはレオのセンスがむちゃくちゃ悪くて、「え、この襟巻き?」っていう。
大川: レオなりにきっと選んだんだよ。

――――レオの服のセンスは良さそうですけど?
遊佐: どうかな〜。
宮田: むしろアロンソのセンスが悪いかもしれないですね。
大川: (爆笑)アロンソはいいだろう!
遊佐: 貴族ですよ。英雄ですよ。
宮田: でもほら、貴族って意外にセンス悪かったりするじゃないですか。
大川: いや、ビセンテよりはずっとセンスいいでしょ。ビセンテは朴念仁だからね。

――――そのぶん、レオが服のセンスも磨いてるのかなと。
大川: そっか。逆にね。
宮田: じゃ、センスが良いことにしておきましょう!

――――アロンソに似合う素敵な襟巻きを送ったということで。
宮田: そうですね!
遊佐: 経済的に安めの生地になっちゃうけど(笑)
宮田: ちょっとゴワゴワする感じの布で。
大川: うちはそんなに経済状態良くないから(笑)

――――さて。一方のイングランドですが。ジェフリーが公私ともに準備を整えまして。
大川: 仕上がりましたね、ほんとに。
遊佐: コーヒーも飲めないようなお子ちゃまには負ける気しないよね。
大川: 本当だよね。
遊佐: ハチミツ入れるんですってよ、僕らはブラックですよ。個人的な話ですけど(笑)。
宮田: (笑)。
大川: あいつら紅茶しか飲めないんだ。
遊佐: そんな中、レオが……。もうこれでお別れなんて。
宮田: えぇ!?

――――そんなフラグ立ってました?
遊佐: これでレオが……。
大川: アロンソはフラグ立ちまくってるけど。
宮田: そうですよ!
遊佐: どうやらまだ刺客がいるらしいんですよ、あのクソ野郎のせいで。

――――アロンソを見送ったあと、ビセンテとレオの会話の中に、海斗の名前もでてきました。ちょっとレオの怒りもおさまったのかなと。
大川: そんな感じありましたね。
宮田: ありましたけど……最後のビセンテのモノローグで「私も会いたい」って……。
大川: レオには聴こえてないんだから(笑)。
宮田: レオに聴こえてないと思ってるんでしょうけど、伝わってますね、たぶんちょっと漏れてます。
大川: 漏れてないよ。
宮田: 漏れてます、きっと。
遊佐: でも、話題を出したのはレオだからね。
宮田: そうなんです。仲良かったですから。
大川: ビセンテは忘れてたよ(笑)。
遊佐: 余計なことを(笑)。
宮田: レオは、裁縫はできるし、船酔いにも強いし、酒も強いし、良い子ですよ、なのに! 「私も会いたいよ、海斗」って! 「はぁ?」っていう(笑)。そこがちょっと上手くいかないとこですよね。

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【近藤さん編】

――――ラウルにとってのアスコリはヤンとは違う新たな旅の相棒になるんでしょうか。むしろ、思い通りに動かせるカモですか?
近藤: ラウルにとっては、手のひらの上で上手く転がしやすいタイプの人間で、そこはパルマ公よりも容易いでしょうし、なので、一番チョロイ相手ですね。

――――ただ、そんなアスコリの運命に自分の命を預けるわけですよね。
近藤: そうですね。でもラウルくらいになると、自分の命を「預けさせてやってる」けど、実権は自分で握れると思うので、アスコリは悪いやつの企みに転がされてしまえばいいんじゃないかと(笑)。

――――戦闘準備が整って鬨の声を上げるジェフリーたち、プリマス侵攻のために熱弁を振るうアロンソ、と両軍テンション高くなってますが、今回もラウルのシーンだけマイペースに戦い直前という雰囲気もなく……。
近藤: (ラウルの声で)「戦争は起こさせない、大事なのは密輸ルートの確保です」って非常に素晴らしい、和平派そのものの動きですね。和平って良い言葉だなと思います(笑)。戦いに行く前に小さい火種を起こせば戦の火も消えるだろうって、すごいこと考えるなと。

――――将棋でいうところの、何手も先を読んで動ける人かなと。
近藤: パッと流れを把握できる人ですし、あとは海斗の予言もいくつか知っていますから、そこも踏まえた上で流れを読めるので……と話していると、早く海斗を手に入れたいですね。海斗がいれば悪事どころか覇権とれますから。彼自身、スペインに身を置いてはいますが、スペインの王国気質が好きじゃないんでしょうね。小馬鹿にしてますよね。だったら目的を達成するため、私腹を肥やすためには他所様と手を組んだ方がトクっていうところに行き着いて、そして実際にやってしまうところが彼のスゴイところです。

――――実行力ありますね〜。
近藤: ありますね、おかしいな。コイツ僧侶だったはずですよね。毎回思いますが、生臭すぎます(笑)。ですが、彼なりに必死で生きてるんですよ。

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――――ありがとうございました。



上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポート詳細は、11/22(火)発売の「小説Chara VOL.35」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 21:49| アフレコレポート

2016年06月14日

「憂鬱な朝4」

ドラマCD「憂鬱な朝4」

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原作
 Charaコミックス「憂鬱な朝4」
 原作:日高ショーコ


CAST
 久世暁人:羽多野 渉
 桂木智之:平川大輔 
 前野智昭 :石崎総一郎 他


あらすじ
暁人様を救うためなら、恋心だって利用する──

桂木(かつらぎ)に「好きです」と告白され、 混乱したまま森山(もりやま)侯の夜会に 出席した暁人(あきひと)。そこで暁人が 対面したのは、亡き父の義弟・直継(なおつぐ)── 桂木が次期当主にと画策する叔父だった!!  けれど、直継と話すうち、 「この方は当主に相応しくない」と 桂木の思惑を疑い始めていく。一方、桂木は 暁人の廃嫡を撤回させようと森山侯に迫り…!?


2016年6月23日(木)発売のドラマCD「憂鬱な朝4」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

久世暁人役:羽多野 渉さん
桂木智之役:平川大輔さん(以下、敬称略)

−−−収録お疲れ様でした!
羽多野:ホッと胸をなでおろす瞬間です。この作品は、台本をもらってから収録当日までの緊張感が凄いんですね。暁人は僕らが日常会話では使わない言葉を感情に乗せてしゃべっているので、収録していて感情が乗ってくると、どうしても気持ちが先行して、難しい言葉を咀嚼しないまま勢いでしゃべってしまいそうになるので。反対に理性で感情を抑えてしゃべるのが桂木なのかな。
平川:どの作品にも誠心誠意向き合っているつもりですが、この作品は僕の中で大河ドラマみたいなイメージで、ちょっと特別な感じがあって、作品の敷居をまたぐのに勇気がいるんですね。「またこの世界にお邪魔させていただくんですけど、果たしてこの世界にちゃんと僕は馴染むことができるんでしょうか。すいません、すいません、すいません」みたいな気持ちになりながら、原作と台本に挑んでいるんです。なので収録直後の今は、なんとかゴールテープを切れたらしいし、後ろは振り返りたくないっていう感じです(笑)。
−−−この作品に感じる敷居の高さというのはどこにあるんですか?
平川:暁人が10歳くらいの頃からの桂木を演らせていただいてるのですが、本の中で描かれていない時間も自分の中で完全に埋めておかないと、なんで今ここでこう言っているのか、なんでこんな表情をするのか、軽々しく触れてはいけないような気がするんです。でも、ちゃんと作品と向き合って、ここはきっとこうに違いないと穴埋めをして現場に臨むことにも勇気がいるので、敷居の高い作品なんですね。挙句の果てに、今は桂木自身が自分のことを良く分からなくなっちゃっているので、「お前、何考えてるんだよ、俺もわかんないよ」って(笑)。分からなくなっている桂木を僕もわからない、「わからない」の二乗が「わからない」の無限大になってしまって、何をやっても合っていないような感じがして、迷宮入りしてしまうんですね。原作で目の下に線が2本入ってたりすると、この線の意味をどう捉えれば良いんだろう? とか考えてしまって……ばかですね(笑)。
羽多野:いえいえ。時間をかけて原作を台本に落とし込んでくる平川さんってすごいなといつも思ってます。
平川:とんでもない、臆病なだけでいっぱいいっぱいです。
羽多野:僕もいっぱいいっぱいですよ。僕は前もって原作を読み込まないタイプなんです。最初に原作を読んでしまうと、その絵に声を当ててしまいそうになるので。例えば、本当はすごく遠いところにいる相手との会話なのに、キャラクターがアップになっていると、距離感を間違えそうになるとか。だからいつも現場で原作を読ませていただくんですが、すごく丁寧に音声化していただいてるなといつも思います。こうやって長く演らせてもらっている作品は特に、現場に来て原作の絵で状況を確認するのが楽しみなんです。石崎とケンカして殴られて残っている傷の具合とか、どういう表情してるのかとか。今回、階段の上から桂木を探して名前を呼ぶシーンがあるんですけど、その階段がどういうものかによって、どこに向かってどのくらいの音で声をかけるか違ってくるじゃないですか。お屋敷とはいっても、僕がイメージする屋敷とは絶対に違うと思っていたので、原作を見て、「おぉ、すごい、なるほど」って。そういう発見が毎回あります。原作を読んでいる方たちも、キャラクターがどういう表情なのか、どういう想いなのかというのは、それぞれに違う印象かもしれないですね。ドラマCDは音声だけで表現されるコンテンツなので、原作に負けないように、原作のファンの方が「それ!」って思ってくれるものをいつも目指しています。
−−−現在までの展開で、お二人にとって予想外だったことはありますか?
平川:桂木が「好きです」と言葉にすることは最後の最後までないだろうと思っていたので、ドラマCDの3巻で「あ、ここで言った!」というのが一番の驚きでした。もっともっと自分の感情を制御しちゃう人なんだと思っていたんです。きっと思った以上に暁人の成長が早かったんでしょうね。暁人がどんどん逞しくしたたかになっていくところは、桂木だけじゃなく僕にとっても意外でした。それで「好きです」と言わされちゃった感じがあります。
−−−言わされたという表現は、すごく腑に落ちます。暁人によって本音を引き出されちゃったという感じがします。
平川:そうなんです。今回も「もう背も見えない」というセリフがありましたけど、桂木にとっても、僕にとっても、暁人の成長の早さは本当に誤算だったなと。
羽多野 :毎回、ストーリーの展開が読めないので、面白いですね。桂木はずっと傍にいると思っていたので、まさか離れる方向にストーリーが進むとは思わなかったです。これから留学の予定もあるようですし、どうなるんだろう。
総右衛門とかも、最初は「あ、こういうおじさんいるいる」と面白キャラだと思ってたのに、すごく手ごわい人として目の前に現れてきて、「うわぁ、喰えない奴だ!」とか。

平川:そうそう!
羽多野:思えば、商才で華族たちと対等に渡り歩いて、一代で自分の城を築いた人ですから……。おそらくこの時代の貴族社会は、華族だけじゃなく、野望を持ってのし上がっていく人たちもたくさんいて、1秒でも油断したらやられてしまう世界だったのかなと思うと、前のフリートークでも話しましたが、およそ僕は生きてはいけない世界です。田舎で普通に育ってきた人間には想像を絶する世界だなと。
平川:僕も一緒です(笑)。
羽多野:暁人は桂木の存在のおかげで、その世界でも強くなったところがあるんじゃないですかね。彼しか見えないから、彼に並び立ちたいという気持ちでどんどん成長していったんじゃないかな。
平川:本音しか言わない人だったのに、途中から建前を覚えましたからね。
−−−今回の前半、森山家の夜会では、世渡りという部分での暁人の成長も伝わってきました。
羽多野:暁人にとっては桂木の思惑よりも「桂木を傍に置きたい」という感情が先にいくから、桂木の思いもよらない思い切った一手が打ててしまう。仮病で療養して隠居とか、思い切り良すぎですよ。「どうすんの、その先?」って思うんですけどね。でも、暁人がちゃんと先のことも考えて動いてると理解したことで、後半の桂木は人が変わったようになってました。
−−−お互いに自分を犠牲にして相手のために行動しようとするからすれ違うんですよね。何か良いアドバイスはありますか?
平川:話をしろ!
羽多野:(笑)
平川:あまりに黙して行動しすぎだから、もっと腹わって話しなさい、と。
羽多野:本当にそうですね。暁人も肝心なところを直接言わないから伝わらなかったりしますし。
平川:石崎君に言われてるけどね。
羽多野:友達の方がちゃんと見えてますよね。客観的に、俯瞰で見て、じれったいな〜って。
−−−表面の態度や言動と違って、二人きりでのラブラブなシーンはお互いに素直なんですけどね……。
羽多野:今回のラストの大一番のシーンは、平川さんが全部受け止めてくれるので、正直気持ちよかったですね。音声だけのコンテンツでは、お互いの身体の位置が変わったり、お互いがどういう動きをして、どこにキスをして、というのを表現するのは、なかなか難しいんですね。独りよがりになってしまってもいけないし。この作品ではいつも、相手役が平川さんで良かったと思いながら収録しています。
 僕はこういうシーンの表現方法やアドリブを平川さんに教えていただいたと思っているんです。初めてこういうシーンを演じたとき、台本のきっかけを見失って、20分以上も僕が受け続けてしまったんですが、平川さんは全部付き合ってくれたんです。本当にお世話になりっぱなしで。今日は過去のことを思い出したり、やっぱりすごいなぁと思いながら収録していました。

−−−桂木と暁人のように、まさに平川さんが教育係なんですね。
羽多野:(笑)。最近は若い役者さんと組むことが多かったんですが、今日は平川さんだし「これはどうだ」「こっちはどうだ」とぶつけて、それを全部サッと受けられて、「師匠! すげぇっす!」ってなりました。
−−−教育係の平川さんとしてはいかがですか?
平川:今、大変光栄なお言葉を賜りましたけど、「もう僕は羽多野君の背中も見えない」です。羽多野君が「全部受け止めてくれる」とおっしゃってくれましたけど、羽多野君はすごく勉強家で、台本に対してとても丁寧にお芝居をされる方なので、台本に書かれている動きを追いかけつつ、羽多野君のセリフや動きのアドリブを聴いていれば、「今、こういうことをされたんだ」「今はこのページのこの部分の動きだな」とつぶさにわかるんですね。だから、羽多野君が非常に床上手でいらっしゃると(笑)。
羽多野:それ、文字になるとまずいやつじゃないですか!(笑)
平川:(笑)。なので、僕としては羽多野君のアドリブに身を委ねて、すべてをさらけ出しているだけです(笑)。

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――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、6/22(水)発売の「Chara 8月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 15:11| アフレコレポート

2016年03月16日

「優男とサディスティック」

ドラマCD「優男とサディスティック」

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原作
 Charaコミックス「優男とサディスティック」
 原作:秀良子


CAST
 高瀬 一:増田俊樹
 吉野桜次:興津和幸 他


あらすじ
地味リーマンのストーカーはイケメン変態王子!? エロスな大人の恋愛寓話v

地味で普通なサラリーマンの高瀬(たかせ)。そんな彼を24時間つけまわすストーカーが現れた!! そいつはなんと、高校時代に高瀬をイジメまくった同級生・吉野(よしの)だった。正体を知り、怒りを爆発させる高瀬の前で、吉野は突然土下座!! さらに「好きです!」と告白してきて!?


2016年3月30日(水)発売のドラマCD「優男とサディスティック」のアフレコレポートこぼれ話です。
ここでしか読めないキャストインタビューをお楽しみください♪

高瀬 一役:増田俊樹さん
吉野桜次役:興津和幸さん(以下、敬称略)


――――印象に残ったシーンや、セリフなどを教えてください。
増田:やっぱりあれじゃないですか? 高瀬が踏むシーン。
興津:ああ! 吉野が踏まれるとこ?
増田:俺、やりすぎたなと思いましたもん。ガァッて演じながら、やったあとにこれ死ぬんじゃないかと思いました。
興津:(爆笑) 死なない死なない。あそこの踏まれるシーンで、吉野は変態だってよく分かりましたよね。
増田:ほんとですよ!
興津:その時に、吉野が勃っちゃうのはしょうがないです。
増田:あれは好きな人に対しての…。
興津:そう! あれは生理現象だからいいんです! でも、吉野は痛いのがちょっと好きなのかな?
増田:その前に、あんまり縛られたり痛いのは好きじゃないって言ってましたよね?
興津:あれは、高瀬にやられたのが嬉しかったんだと思うよ。
増田:しかも一番始めですからね。好きな人に触れてもらえただけで、頭の中ドーパミンとかやばいですよね。
興津:彼は、想像力がたぶん凄いから。高校時代に撮った写真でずっと…だから、目の前で動いてるだけで大興奮!
増田:動いてる! 本物がいる!
興津:本物がいる! 手が届くー! みたいな?
増田:はー、高瀬の部屋の空気がー! (大きく息を吸って)スーハーっていう状態でしょうね。そうしたら、エンドルフィン、ドーパミンばんばん出てますから。蹴られても本来なら失神する痛みでも、たぶん痛さを感じてないかもしれないですね(笑)。
興津:耐えている演技というか、何をされているわけでもないところの息遣いの芝居は、自分ではこだわってハァハァ言いましたよ。
増田:いやー、踏んでる感じしましたもん。
興津:踏んでないところから、踏み始めて更に強くいく…。
増田:グゥって!
興津:そんな感じ。そこが聴き所でいいのかな?
増田:いいんじゃないですか! 優男とサディスティックっていう部分でも、ただイチャイチャくっつくのではなくて、それが二人だけのイチャイチャの仕方なんです。
興津:そう、プレイとしてのSとMじゃなくて、精神的なSとMを演じるというのが非常に難しかった。
増田:終始距離が変動していく感じとか、ぴったりくっつくことがないというか…。
興津:監督さんからの演出があって、M気質の中にSを滲ませるみたいな。
増田:受に見せて実は、巧妙な命令が入ってると?
興津:……いや、なんかもっと複雑だよ(笑)。
増田:複雑な、複雑なディレクションがあったんですよ!
興津:凄い複雑ですよ。Sだからとか、Mだからとかじゃないんだよ。
増田:そうですよ! SとかMとかで人間関係は決まらないんですよ!
興津:だから期待して聞いてください!

――――高校時代とずいぶん変わってしまった吉野ですが、ご自身で高校時代と変わったところと、ブレていないところを教えてください。
興津:僕はずっとブレないですよ。もうもうずっとそのまま、自然な流れで。
増田:いいなー。
興津:茶髪になったくらいですね。
増田:高校時代は染めなかったんですか?
興津:黒かったですね。
増田:染めてはいけなかったんですか?
興津:(染めては)いけなかったんじゃない? プールで泳いでる水泳部の皆さんは塩素で茶髪になってましたけど。
増田:僕は、高3くらいで染めてました。
興津:僕なんか、こないだ正月実家帰って、同級生とあった時に、「ちゃぱつー!」って言われたもん。えっ、久々に会って第一声それ? って思って(笑)。
増田:茶髪くらいええやん(笑)。しかもハイブリーチほど「まっしーろー!!」ってわけでもないのに。「ちゃぱつー!!」って(笑)。
興津:そうだね、落ち着いた茶髪だったよ。
増田:興津さんの地元は、黒いことが美徳とされるんですか?
興津:いえいえいえいえ、年齢的なことじゃないですか?
増田:年齢的なこと?
興津:35歳になってまだ茶髪でいるってことが、びっくりするんじゃないですか?
増田:そうですか? 高校時代か。僕は、後退しましたね。
興津:えっ…まえ…がみ?(笑)
増田:え? いやいやいや、前髪もちょっと後退してますけど!(笑) だいぶ後退しましたね(笑)。(前髪を指して)ここはだいぶ。特に両サイドが−−。
興津:もうやめようやめよう! 髪の話はやめよう!(笑)
増田:そうですね(笑)。

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――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポートは、3/22(火)発売の「Chara Selection5月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 12:44| アフレコレポート