2016年03月15日

「FLESH&BLOOD(20)」

ドラマCD「FLESH&BLOOD(20)」

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原作
 キャラ文庫「FLESH&BLOOD(20)」
 原作:松岡なつき
 イラスト:彩


CAST
 海斗:福山 潤
 ジェフリー:諏訪部順一
 ナイジェル:小西克幸
 キット:三木眞一郎
 ビセンテ:大川 透
 アロンソ:遊佐浩二
 ラウル:近藤 隆
 ヤン:三宅健太
 ロバート:代永 翼
 マルティン:千葉一伸 他


あらすじ
帰ってきた恋人を、もう一度この手で抱きしめたい──。生きる気力を取り戻したジェフリーへ、ついに出獄命令が下る!! ロバートの献策で、スペイン攻略の鍵を握る重要な任務を負うことになったのだ。「必ず海峡で決着をつける!!」まだ怪我の残る身体で牢を出たジェフリーは、海斗と熱い抱擁を交わして…!? 風雲急を告げる海戦前夜、待ち焦がれた船長の帰還が、仲間達の闘志に火を灯す!!


2016年3月24日(木)発売のドラマCD、「FLESH&BLOOD(20)」のアフレコレポートこぼれ話です。
メインキャストの皆さまの、ディープなお話をお楽しみください♪

 海斗役:福山 潤さん
 ジェフリー役:諏訪部順一さん

 ナイジェル役:小西克幸さん
 キット役:三木眞一郎さん

 ビセンテ役:大川 透さん
 アロンソ役:遊佐浩二さん
 レオ役:宮田幸季さん

 アロンソ役:遊佐浩二さん
 マルティン役:千葉一伸さん
 ヤン役:三宅健太さん

 ロバート役:代永 翼さん(以下、敬称略)

【福山さん&諏訪部さん編】

――――(誌面のコメントより)仲間たちとの再会に関して、先ほど「複雑な喜び」とおっしゃってましたが、具体的にはどの辺りが複雑だと思われたんですか? 
福山:この数年間の収録は、海斗がひどい目にあってるときはジェフリーが元気で、海斗が元気になったらジェフリーがひどい目にあって……という状況じゃないですか。ようやくお互いが回復した状態で会えたんですが、必要以上に相手を気遣う感じになってるんです。別れる前の海斗でもジェフリーでもなくなってしまっているので、「新たな出発」なんでしょうね。コトがここまで及んでいなければ、もっと能天気に、素直に再会を喜べていたのかもしれない。でもイングランドが置かれている状況も前とは違うし、海斗は自分の行く末を決めた上での覚悟を持っての帰還、ジェフリーは自分の身体の自由を失い、いろんなものを背負ってしまった後なので、ただ単純に嬉しいというよりは、そこに「業」みたいなものがあるんじゃないかなと。そして、そんな環境のせいなのか、海斗が「少年」ではなくなった感じがします。「もう抜け駆けはなしだよ」というセリフそのままに、ジェフリーも海斗に弱さを晒け出し、海斗がジェフリーを受け入れて支えるという形になって、ようやく二人がスタートラインに立ったんだなと思いました。

――――この作品では、本来メインのお二人のセリフ量の多さが話題になっていましたが、元気になってきたことでその部分も復活したのではと思います。収録はいかがでしたか?
諏訪部:久々に長セリフが多かったので緊張しましたけど、楽しくやらせていただきました。僕は台本の自分のセリフを蛍光ペンでチェックするので、目がチカチカするページが多かったです(笑)。
福山:この作品に関しては、セリフにマーカーペンを引くのをやめたんです。目への刺激が……(笑)。
諏訪部:結構強いですからね。ただ、あまり喋らないと不完全燃焼の感じがありますから、今回は「お仕事させていただいたな」という確かな手応えを感じています。


――――ほとんどの状況が「戻った」と感じられる一方で、海賊のイメージでもある食欲や色欲の旺盛さに関しては、ジェフリーの調子が戻ってないですよね。食欲に対しては前向きですが、もう一つの部分は自信喪失気味なのが寂しい限りで。
諏訪部:ちょっとED気味っぽいからね。まだまだ身体の傷も癒えてないですし、心にも大きな深手を負っているようなので、一日も早く回復してくれることを願ってはいます。でも、傷を抱えている状態を演じるというのも、演じ手としては面白味というか演り甲斐があります。僕は快活なジェフリーも、もちろん好きなんですが、傷ついて弱ってる姿って、実はお好きな方多いんじゃないですか? 女性読者の方の中には、あまりに元気でイケイケより、ちょっと弱ってるところに魅力を感じる方も多いと思われますので、いろんな味のジェフリーをお楽しみいただけば、ありがたいかなと思っております。

――――今後の展開で気になることはありますか? イングランド側だけじゃなく、スペイン側でも良いのですが。
福山:この先にやってくるであろうスペインとの対決に向けて僕が気になるのは、「早くリハビリを終えてくれないと、ビセンテに絶対勝てないぞ、ジェフリー!」っていう。
諏訪部:ほんと、早く復活しないとダメだね。あまり先のことを考えてしまうと不安になるので……。
福山:今のままでは、間違いなく死しか待ってないと思うので、ヨーガで鍛えたこの身体を駆使して、ジェフリーをもう一度美丈夫に戻したいなと思います。
諏訪部:ヨーガの秘儀によって……。
福山:火船が上手くいかなかったときに、まさか口から火を吐くとは誰も思いますまい。
諏訪部:(ストリートファイターの)ダルシムかっ!(笑)
福山 「FLESH&BLOOD」の醍醐味でもある海洋浪漫が近づいてきて、ドレイクの活躍もいよいよかなと思ってます。台本を読んでいると、今はドレイクがお茶目なおっちゃんに見えてきちゃってて。
諏訪部:(演じているのが)賢雄さんだからね(笑)。
福山:今回もキットに丸め込まれてたり、すごく可愛いおっちゃんなので、戦っている格好良いドレイクを早く見たいです。あとはとにかくアロンソの行く末が心配なのと、ヤン頑張れ! ということで。応援するところがいっぱいありますね。

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【小西さん&三木さん編】

――――久々にグローリア号のシーンが描かれましたが、いかがでしたか?
小西:こんなにいたっけ?
三木:初めて聞く声もあったよ。
小西:キットが会話する相手は限られてましたからね。ルーファスとユアンは良く覚えてるんですけど、久々すぎて他の仲間の名前はピンとこないです。
――――マーシー、ヒュー、トーマス辺りですか?
三木:トーマスって機関車じゃないの?(笑)
――――イングランドではあるんですが。
小西:まだ蒸気じゃないんです(笑)。
三木:残念。

――――ユアンは見張り役として、物語のきっかけセリフも言いますから、印象強いですよね。
小西:そうですね。今はキットの面倒をみてるみたいですけど。
三木:(笑)。
――――二人がどんな会話をしているのかも気になりませんか?
小西:見てみたいです。ユアンは珍しいもの好きだというセリフがあったんですが、最終的にはキットがユアンを上手くコントロールしちゃいそうですよね。
三木:ちょいちょいね。

――――役者が揃い、船に戻り、明るいムードの20巻ですが、ラストではドレイクが再登場し、スペイン軍がついに視認されるという怒涛の展開を見せています。
小西:どんな感じになっていくのかな。
三木:次への引っ張り方としては良い感じだよね。
小西:早く次が聴きたくなります。

――――キットがドレイクの伝説となるシナリオを朗々と語るシーンは、キットらしさ全開で、楽しみにしてました。三木さんにとっては大変だと思うのですが。
三木:キットって喋るときはかなり喋るから、セリフの量にムラがあるんだよね。苦労ではないんですけど、台本を見てセリフが4行までだとホッとします(笑)。
小西:4行でも長いと思うのに。
三木:彼の感覚は普通じゃないものね。そういう人物を任せていただけるのは、ありがたいです。
――――緊迫した状況なのに、キットのおかげで楽しく聴けました。
小西:そうですね。キットは苦労性ですよね。いろんな人に気を遣って生きているから。
三木:ほんとにそうだよ、彼は大変だよ。振り向いてもらえないし。
小西:あえて気づかない振りしてます(笑)。
――――キットへの態度は一貫してますが、完全には整理つけられない海斗への想いがあって、親密になっていく二人を目の前で見てモヤモヤするところも残ってます。
小西:そういうセリフも今回ありましたし、そうだろうなと思いながらやってました(笑)。でも、この先は、そんなこと思ってる暇がなくなりますから。

――――20巻という節目の巻ですが、第7シーズン自体はドラマCD化10周年にかかっていまして……。
小西:まずドラマCDを10年も続けられたというのは嬉しいです。このまま最後までいければ嬉しいですね。
三木:役を濃く描いてくださっているので収録に間隔が空いていても、役が身体から逃げないよね。
小西:感覚が戻るというか。
三木:中に「いる」よね。
小西:「あれ?」ってならない。
三木:レギュラー作品の感覚だね。原作は何巻まで出てるの?
――――24巻まで発売されています。
三木:すごいですね。
小西:今CDが20巻で、まだ原作は終わっていなくて24巻まで出ているということは、その4巻の間にどんな展開になっているのか全く想像がつかないです。今、ふと思ったんですが、キットはこのエピソードを書き残したいのか、自分の中で完結させて世には出さないのか。どうするんですかね。
三木:書くのもありだよね。何部作かのお芝居にするんじゃないのかな。だいたい、海斗くんはこの世界の人間じゃないからね。
小西:現代から歴史書は持ってきてるんだっけ? 
三木:間違えてiPadを持ってきちゃってたりして。
小西:「ここはWi−Fi飛んでないの、ジェフリー?」って(笑)。
三木:そうだったら面白いね(笑)。

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【大川さん&遊佐さん&宮田さん編】

――――今回の収録はいかがでしたか?
遊佐:この作品全体通して、みんなそれぞれに難しいセリフを結構長く喋るんですけど、どうしても僕らが中心になって話が進むので、話す分量が多いんです。打ち合わせもこっそり二人であーだこーだと話し合うことになりますし。
大川:前半ず〜っとビセンテの語りで進むんですよ。この形は初めてですよね。トラブルは次々起こってますが、事態が大きく展開しているわけではないので、セリフで語っていくしかないんですよね。

――――ちなみに20巻で主要な将官がほぼ登場したことになります。名前の呼び方も、可能なら「閣下」で省略したいなんておっしゃってましたが、初出の偉い方がたくさんいて、省略できなかったですね。
大川:ベルテンドーナ殿(笑)。
遊佐:敬称が「殿」じゃなければ平気なんですが。
大川:「あの閣下」と「この閣下」と「その閣下」じゃダメだよねぇ。
遊佐:将官が多いから閣下ばかりになっちゃうし。会議の後に晩餐会をしてたみたいですが、19巻から酒を飲むシーンがないですね。
大川:酒飲んじゃダメって叱られたんでしょ?
遊佐:もう船酔いは克服できているんですが、配給制になっちゃったんです。でも、なんと、ビセンテに「飲みにくれば?」と誘われたところで終わってるんですよ。
――――戦争中に酔っ払ってへべれけになるわけにはいかないので、さすがに飲み比べはしばらくできないでしょうけど。
大川:アロンソって強いんだよね?
宮田:でもレオには負けるんです。
遊佐:負けっぱなしです。
宮田:レオが強いんです!
大川:そうか、レオが強すぎるのか。
宮田:(飲み比べした後に)介抱までしてますからね。思ったのは、「レオは酔いに強い」んだなと。酒も船酔いもないので、華奢な身体をしていますが、三半規管は強いんだなって。
遊佐:酒は肝臓でしょ。
宮田:そうですね(笑)。肝臓も強いんだ。見た目と違って芯は男っぽいですし、「The 船乗り」なのかな(笑)。
遊佐:僕らの中で話題になってたのは、塩水を飲むと本当に船酔いがなんとかなるのかっていう。
大川:塩水飲ませて、吐いたら次は真水を飲ませて、だっけ? あれでどうにかなるのかな。
遊佐:実際は三半規管がおかしくなってるわけでしょ。昔の人たちは理屈がわかってないから、身体を塩に慣れさせるとか、根性論の部分があるんだろうね。
宮田:すごいですね。
――――海の臭いには慣れそうですけど……。
宮田:でも周りが吐いたものの臭いでもらっちゃいそうですね。
遊佐:それは片付けないと。
――――腐敗臭漂う船に乗るとか、想像するのも嫌ですね。
遊佐:そうなんですよ。ガヤ録りでも遠慮なく吐いてる奴がいるんですよ(笑)。
大川:もう想像するのも嫌になっちゃった(笑)。

――――船酔い絡みの会話では、ビセンテとレオの関係が前の状態になってたのが嬉しかったです。二人の会話はちょっと緊迫感が消えて、ほのぼのしますね。
大川:やっぱりレオが一番信頼できるので。ビセンテの心の拠り所はレオなんですよ。海斗に対する愛情とは違う愛情を抱いてると思います。他の人との会話のメリハリがつけばいいなと思いながら演りました。
宮田:喧嘩どころの状況ではない、というのが、二人の関係を戻したんだと思うのですが……。
遊佐:この状況になる前は、本当に「カイト、カイト」しか言ってなかったですもんね。モノローグの中までも。
宮田:そう。そりゃレオも面白くない。
大川:突然だよね。
――――別れる寸前に自分の気持ちに気づいちゃったので、引きずったんでしょうね。
遊佐:後になってから気づいても遅いんです。
大川:朴念仁ですからね。

――――さて、その海斗がいるイングランド組もジェフリーの帰還でメンバーが揃い、戦闘態勢に入りました。
大川:もうこちらはいつでも戦いたいんですけど……。
遊佐:気持ちはできてますけど、戦隊としては整ってなくて……。水すら事欠く状態じゃねぇ。
大川:まずいなとは思います。船上で疫病が流行って、敵から火を放たれて……というと、三国志の赤壁の戦いみたいです。イングランド側はね、そりゃぁ再会して嬉しいでしょうよ。19巻も20巻も「嬉しい、嬉しい」ばっかで。
遊佐:あっちは順調そうで……新しい作戦も立てて。
大川:「やった! 連れ出しちゃった♪」みたいな。こっちと随分温度差がありますね。
遊佐:何が朝焼けだ、何が「コル・スコルピィ」だと。
大川:嬉しそうに作戦名なんか決めちゃって。
遊佐:こっちは作戦名どころか……ですよ!
大川:本当に!
遊佐:食料もなくてヒィヒィ言ってるのにね。
大川:ビセンテの心情を思いやると、早くスペインに帰って寝たいだろうなぁ……(笑)。

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【遊佐さん&千葉さん&三宅さん編】

――――新しい環境、アロンソとの会話はいかがですか?
三宅:娑婆っていいですね(笑)。今までのどよんとした雰囲気からふわっと明るい感じで。今回はヤンもちょっと明るめです。
遊佐:なんか浮かれてるね。
三宅:僕はここの家の子になりたいとつくづく思いました。
千葉:いいでしょ? ウチの御主人様。
三宅:そりゃあ、この人になら付き従うでしょうって思いますよ。

――――この収録の少し前に原作の全員サービスCDがあったので、千葉さんの中でもアロンソ様との関係が見えていたのかなと。
千葉:そうですね。どうしてマルティンがアロンソにそこまで付き従っているのかがわかりました。
遊佐:今のところ大した活躍はしてないですが(笑)。するって言われてはいるんですけど。
三宅:希代の剣士なんですよね?
遊佐:今までそういう場面が描かれてないので、実際そこまでの活躍を演ったことなくて。
千葉:でも、どんどんハードル上がってるよね。
遊佐:前の戦いで功績を挙げたという話だけが世間に伝わってるんです。
三宅:あ、都市伝説的な……。
遊佐:伝説じゃない! 実際にあったことなんですけど、今のところの戦いは酒の飲み比べくらいで。しかも連戦連敗(笑)。
三宅:聞いているだけで、すごく楽しそう……。

――――さて、ついにスペイン軍はイングランドに向けて出発しました。
遊佐:出る出る詐欺だったのが、ついに!
――――船に乗らなきゃって話になったのは随分前(17巻)ですが。
千葉:今後の展開を楽しみにしてます。
――――マルティンが心配する中、慣れない船上で綱登りというヤンチャな行動に……。
遊佐:ヤンチャなのは表向きで、この作品の中では、場を明るくできる貴重な存在なんですよ。今までは、必ずビセンテがウジウジウジウジ……、何かにつけ「カイト……」ってなるので。
千葉:モノローグも陰々鬱々してたし。
遊佐:そういう人を中和する位置づけでしたね。「よーし、レオ、飲み比べするぞ!」「また負けるんでしょ?」って宮田くん(レオ)に言われて(笑)。いろんな人を浄化していくという。
三宅:浄化したり慰めたり、なだめすかしてたんですね。
――――ヤンチャな行為に見えた裏側では、アロンソ様の鋭さでヤンの正体が見破られ、ラウルの計画も明るみに出ました。
遊佐:早くあいつを捕らえないと! もうあの名前を言わなくていいように(笑)。
千葉:あの名前を……(笑)。
三宅:ラウル・デ・トレド……。
遊佐:セリフだと「トレド殿」って出てくるから、それもこれもあいつのせい。一刻も早く(出演者の)みんなを苦しめるあいつを懲らしめなきゃ(笑)。

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【代永さん編】

――――せっかく仲間になれたのに、すぐにお別れになってしまいましたね。
代永:みんなが今後どんな行動をとるのかについては、ロバートは手紙や報告で知ることになると思うんです。本当なら自分も手伝って戦いたいという想いを抱きながら、でも星室庁にいなければいけないという立場なので、ロバートとしてはもどかしいだろうな、寂しいだろうなと。一方で、戦いが始まってしまうと無事に生きて帰れるかという心配もあるので、これが最後の晩餐とは言いたくないんですが、宴のあと、作戦会議をしたら戦場へ送り出さねばならないという覚悟は、前からあったんじゃないかと思います。

――――ロバートの結婚は作戦の成功が前提ですから、そういう意味でも、もどかしいかもしれないですね。
代永:そうなんです。頑張っていただかないと、全てが水の泡なので。すごく頭の切れる子なので、海斗たちが外側から動くなら、自分は内部の情勢を変えていこうとしてるんじゃないでしょうか。みんなが帰ってきたときに笑顔で迎えられるよう、そんな環境を内部に作れていたらいいなと思っています。




――――ありがとうございました。


上記には未掲載のインタビュー本編とアフレコレポート詳細は、3/22(火)発売の「Chara Selection5月号」に掲載! 是非そちらもご覧ください♪
posted by Chara編集部 at 21:27| アフレコレポート